【プレビュー】
■浦和レッズ
努力で増やす可能性。走り、戦い、楽しむ決勝へ
いよいよ悲願まであと一つ。9年ぶりの天皇杯決勝進出を果たした浦和が8年ぶりのタイトルを目指して戦うのは、G大阪だ。G大阪は2014年に勝利すればリーグ優勝が決まった直接対決で敗れて結局優勝を奪われ、今季のチャンピオンシップ準決勝でも敗れた相手だ。
ただ、「リベンジとは思っていない」と話したのは柏木。それは、相手に関することよりもとにかくタイトルを欲しているチームの姿と重なる。浦和は準々決勝の神戸戦で攻撃が機能して快勝すれば、準決勝では守備を固める柏に苦労しながらも我慢強く戦って延長戦の末に勝利。チーム状態は上々だ。また、「ヒーローになりたい」と話してきた李が3試合連続ゴールなどチームを牽引する存在になっていることは、特に一発勝負において力強い。
もちろんタイトルを欲していることは間違いないが、ここ数年の結果が示す通り、G大阪は強者であり、一発勝負においては「じゃんけんみたいなもの」(李)でもある。ただ、「サイコロの目が『1』か『6』か、自分の努力次第で『6』の目が増えると思う」(李)であり、「まず走って戦って自分がやるべきことを最大限にやる」(那須)こと。そして「楽しんでやる」(阿部)こと。その先に結果がついてくる。(菊地 正典)
■ガンバ大阪
連覇のカギは絶好調の和製エース
天皇杯の決勝戦は、G大阪にとって今季Jリーグ勢で最多となる公式戦60試合目。ナビスコカップとチャンピオンシップの決勝で涙を呑んだG大阪にとって、文字どおり「3度目の正直」となる大一番だ。
「ここまで来て負けるわけにはいかない」(丹羽)大一番で相まみえるのは宿敵・浦和。チャンピオンシップの準決勝で激突した両雄は、2006年大会以来となる決勝で雌雄を決することになる。
リーグ戦終盤は低調だった宇佐美が完全復調し、チームは本来の攻撃の鋭さを取り戻した。準々決勝と準決勝ではいずれも3得点を叩き出しているが、宇佐美もそれぞれ2得点。チャンピオンシップの準決勝とは違う姿を見せるはずだ。
「皆で笑って終わりたい」(宇佐美)。拮抗した試合が予想されるだけに、和製エースが連覇のカギとなる。(下薗 昌記)