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浦和、またしても届かなかったあと一歩/天皇杯決勝 マッチレポート

2016/1/6 16:02


Photo: © Atsushi Tokumaru
 またも手が届かなかった。あと一歩、あと1点。その差はわずかかもしれないが、途方もないものにも感じられてしまう。試合後、選手たちは「(タイトルが獲れないのはなぜだか)分からない」と口をそろえた。「自分たちもさっき話し合ったんだけど、『なんで勝てないんだろう』って」(興梠)。
 試合は過去のG大阪戦とはやや様相が異なり、相手にペースを握られる展開となった。「中盤で相手にフリーでボールを持たせてしまう時間帯が多かった」(ペトロヴィッチ監督)ことに加え、過去の試合では封じ続けてきたパトリックや宇佐美、加えて倉田らが好調をキープ。何度もピンチを迎えた。それでも失点しなかったことで「流れはこっちに来るかなって思っていた」(関根)。しかし、32分にボールロストからパトリックに裏を取られて失点。それでもその4分後に梅崎のクロスから李がダイビングヘッドで放ったシュートがポストに当たるとこぼれ球を興梠が押し込んで同点に追い付いた。
 それ以降は浦和が自分たちのサッカーを展開した。攻守の切り替えも速く、攻撃陣が連動しながらチャンスを作っていく。形勢は明らかに逆転した。しかし53分、G大阪に与えた最初のCKで失点を喫し、それが決勝点となった。「セットプレーで点が取れなくて向こうに取られてしまった」と西川は話したが、それは敗因の一つ。特に2失点目を喫してからは明らかに相手より多くのチャンスを作りながら「ウチも何回かチャンスがあったけど決め切れなかったので、その差」(興梠)というのも確かだろう。
 15シーズンの最後、そして16年の最初は悔しい結果で終わった。それでも今年こそ、この結果を糧に「逆に『これが良いスタートになったね』という年にしたい」(関根)。新シーズンの始動はもう、2週間後に迫っている。 (菊地 正典)

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