Photos: Atsushi Tokumaru
本命vs好チーム。中盤3枚の攻防に注目
11日、成人の日の恒例行事として定着した高校選手権の決勝戦が行われる。94回大会王者を狙うのは、西の横綱・東福岡と地元・東京代表として快進撃を見せてきた國學院久我山である。
夏の高校総体も制している東福岡は、実績的にも戦力的にも本命としての勝ち残りだった。とはいえ、4強入りした時点で17年ぶりの快挙である。戦力的に今季のチームを上回った例は過去にもあったが、チームとしての粘り強さ、「何より団結力」(MF中村健人)で苦しい試合も拾って勝ち残ってきた。17年前の優勝時にコーチだった森重潤也監督は、「監督として優勝するのが僕の夢」と語るが、まさしくその「夢」まであと一勝と迫った。
一方、久我山は4強進出の時点で初の快挙。東京勢としても98年度の帝京以来17年ぶりの決勝進出である。技術と戦術がかみ合った高次元のパスワークと、ロジカルに鍛えられたハイレベルなフィジカルを備える好チーム。「相手に合わせることはしない。事前に映像も見せない」(清水恭孝監督)スタイルは決勝でも不変と思われるだけに、お互いのストロングポイントがぶつかり合う真っ向勝負になりそうだ。
ポイントは間違いなく互いに3枚を配する中盤中央の攻防戦。綺麗にマッチアップする攻防はサッカーの魅力が詰まったモノとなりそうだ。互いに単独突破に長けた選手も多いだけに、中盤でボールを奪っての速攻も、大きなポイントとなるだろう。「学校生活をともにしている人たちが応援してくれる幸せを感じている」(國學院久我山GK平田周)のは両校の選手にとって同じはず。11日の埼玉スタジアムでは、そんな幸せに満ちた空間の中で、最高に熱いバトルが観られることだろう。(川端暁彦)