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険しき五輪の道。それでも日本は世界への扉を開く/AFC U-23選手権2016

2016/1/13 12:00


Photo: JFA

 13日、リオ五輪を目指すU-23日本代表の戦いがスタートする。カタールでの集中開催となるAFC・U-23選手権(リオ五輪アジア最終予選)にて用意されている五輪本大会への切符はわずかに“3枚”。この狭き門を通り抜けるには、4カ国でのグループリーグ戦を突破した上で準々決勝に勝利し、準決勝、あるいは3位決定戦で勝利する必要がある。平たく言えば、決勝トーナメントに出て、その上で一発勝負に2回勝たなければいけないということである。
 大会方式としては昨年1月のアジア杯に似ているが、あのときのA代表のようにベスト8では今回、“予選敗退”となる。あそこで勝った上で、さらにもう一つ勝つことが求められる。
 96年のアトランタ五輪へ28年ぶりの出場を果たして以来、日本サッカー界は5大会連続して五輪切符を獲得。多くの選手がここを踏み台にしてA代表へとステップアップしていった。惨敗に終わった北京五輪のような大会もまた、本田圭佑や香川真司、長友佑都といった選手が雄飛するための“糧”として機能している。すべては出場していたからだ。
 日本のリオ五輪世代は、連続してU-20W杯の出場権を逃し、一昨年のアジア大会やAFC・U-22選手権においていずれもベスト8敗退に終わるなど、「アジアに対してコンプレックスがある」(手倉森誠監督)世代となってしまったのは否めない。組み合わせ決定に際し、選手たちから聞こえてきたのは善くも悪くも慎重な発言だった。謙虚とも言えるが、自信のなさにも感じられた。
 このまま劣等感を抱えた選手がA代表の中軸を占めるようになれば、悪影響も避けられないだろう。コンプレックスを払しょくするには、A代表の一つ前段階であるこの五輪の戦いで勝利経験を積むしかない。
 アトランタ五輪のアジア最終予選以来となるセントラル開催で問われるのはチームとしての勢いと団結力。指揮官が個人能力よりもそちらに振った選考をしたことも明らかだ。すべては「日本サッカーの未来のために」(手倉森監督)。日本の若獅子たちが遠くドーハの地で勝利の雄叫びをあげることを強く期待している。(川端 暁彦)

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