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五輪切符を取って、この世代の可能性を示したい/DF 5 岩波 拓也(神戸) インタビュー①

2016/1/13 12:04


Photo: JFA

守備はゼロで抑えるのが当たり前
―リオデジャネイロ五輪の最終予選が近付いてきました。率直な心境を教えてください。
「『楽しみ』というのが一番です。緊張もありますが、五輪に出ないといけないというプレッシャーの中で戦えるということは、Jリーグとはまた違ったモノがあります。五輪でのメダルが最終的な目標にはなりますが、そこに到達するために乗り越えないといけない壁がありますし、その手前まで来ている状況です。絶対に勝ちたい。まずは五輪への切符を手にしないと何も始まりません。1月になって、新しいシーズンが始まりますが、周りの選手よりも先に真剣勝負の戦いができます。日本としても良いスタートを切りたいと思います。確実に切符を取って帰って来たい気持ちでいっぱいです」

―(2015年の)12月6日から14日まで最終予選が開催されるカタール(およびUAE)への中東遠征に行かれました。とても大切な時間だったと思います。遠征を総括してもらえますか。
「まずは移動距離や時差があります。それに、向こうの食事、練習場、ホテル、スタジアム、それらはほとんど本番を想定したモノを使ってきましたので、何も分からずに行くよりも良いことだったと思います。練習試合はイエメンとウズベキスタンと戦いましたが、両方とも0-0でした。イエメンに関しては、正直、自分たちより下の相手だと思っていました。試合前に映像を分析したときも、みんながフワフワしているというか、勝てる相手というような雰囲気がありました。チームとしてそういう雰囲気があった中で、チャンスはいくつか作れていましたが、得点することができなかった。もっとチャンスを作らないといけないと感じます。ウズベキスタン戦も前半にかなりのチャンスを作りながら勝てませんでした。2試合とも0-0ということは、FWや前線の選手は何かを感じていると思います。いくら無失点に抑えても3試合引き分けでは予選を突破することはできません。点を取らないといけない。それはFWの選手だけではなく、DFの自分たちも失点しないという仕事を確実にした上で、セットプレーなどのチャンスをうかがっていました。特に前線の選手は危機感ではないですが、こだわりというか、『もっとやらないと』ということを感じたと思います。それを感じていなければこの遠征の意味はない。それくらい、そこだけが課題だったと思います」

―最終予選は、前線の選手では、海外組の南野選手、久保選手がメンバーに加わります。
「二人は1次予選には合流していました。僕も1試合目は出ましたが、けが(脳しんとう)をしたために2試合目はベンチ、3試合目はTVで見ていました。海外でいくらやっていても、チーム(代表)にポンと入って結果を出すことはすごく難しいことです。あの二人もそれを感じていると思いますし、久保くんなんかは特に、エースという感じで来ましたから、プレッシャーもあったと思います。(1次予選では)なかなか仕事ができずにモヤモヤしていました。もちろん海外でやっていて実力があるわけで、自信もあると思います。でも、代表で結果を出すことはそんなに簡単ではないということを感じたのが1次予選だったと思います。最終予選はさらにそれを感じるだろうし、1次予選のころから二人も成長していると思いますが、海外から戻って来た選手に先発の枠が空いているようではダメだと思います。いまは得点が取れていないという現状がありますから、そういう選手に頼らざるを得ない部分もあります。ただ、Jリーグで結果を出している良い選手が前線にいるので、そのコンビネーションが合っていけば、日本でやったコスタリカ戦(15年7月1日国際親善試合・2○0)や鳥栖戦(15年10月29日練習試合・7○0)のような試合ができる。良いカウンター、良い攻撃は一人ひとりが持っていますから、それを出せる状況をみんなで作り上げることが大切ですし、最終予選では(前線の選手が)得点を取ってくれると信じています」

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