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―10年のAFC・U-16選手権では、準決勝で北朝鮮に敗れています。
「すでにU-17W杯への出場を決めていたというのがありました。もちろん、優勝を目標には掲げていましたが、(日本は)かなりスキがありましたね。前半にポンポンと決められたもったいない試合でした。北朝鮮には本当に優勝したい、1試合でも多く戦いたいといった気持ちがあった。それが僕らは足りなかった。ゆるく入ってしまった試合だったと思います」
―11年のU17W杯メキシコ大会ではベスト8まで進みました。そのときのメンバーはいまも多いと思いますが、当時、五輪代表やA代表について話をしていましたか?
「五輪のことは話していました。U-19(のアジア予選)で負けたときも『あとは五輪しかない』という感じでした。U-17でベスト8まで行った選手、U-19で負けたときの選手もいまのU-22には結構、残っています。基本的に僕たちの代が多い構成になっています。僕らが中心で、上と下に少しいる感じですね。U-17のときのイメージがありますし、U-19もそうですが、そういう経験を一緒にした選手たちで戦えるのはすごく良いことだと感じています」
―五輪は6大会連続で出場権を獲得していますが、継続することへのプレッシャーは感じていますか?
「記事でよく見ます(笑)。今回の予選は、今までと大会方式が違っています。ロンドン大会まではホーム&アウェイ方式で、ホームでできる優位もありました。(今回はセントラル開催なので)また違った厳しさになると思っています。アジアの強いチームが出て来ていますけど、3カ国しかリオに行くことはできません。簡単ではありませんが、連続出場を途切らすわけにはいかないという気持ちはみんなが持ってます」
―中立地での一発勝負という戦いをどう捉えていますか?
「食事だったり、環境だったり、そういう難しさはあるかもしれません。今回のカタールはそこまでサッカーに対して熱狂的ではないんです。そのぶん、スタジアムの“雰囲気”がなくて、ダラッと試合に入ってしまいそうな不安はあります。ただ、(スタジアムに)人がいないので、コミュニケーションは取りやすいですね。やりやすさ、やりにくさはそれぞれあると思います。個人的にはU-16の予選がウズベキスタン、U-19の予選はUAEで開催されましたから、むしろ、この方式(セントラル開催)しか経験はないですね」
―手倉森ジャパンの初陣となった14年1月のAFC・U-22選手権はけがで招集外でしたが、岩波選手も参加した同年9月のアジア大会(仁川)ではベスト8でした。
「(アジア大会で)イラクと韓国に負けました。あのときから、もう1回、イラクと韓国とやるときが来る、そのときにリベンジしたいと思っていました。イラク戦は自分たちのミス。呑まれた感じはありました。韓国はU-23代表で、オーバーエイジも3人使ってきました(日本はU-21代表が参加)。年齢も上、兵役免除という(韓国人選手にとってモチベーションとなる)条件がありました。その相手に(準々決勝で戦い)最後の最後まで0-0で進んでPKを取られて0-1で負けましたけど、やれた手ごたえは感じました。韓国戦はアウェイでしたし、その環境を経験できたことはとても大きかったですね。前線の選手はあまり仕事をさせてもらえませんでしたが、僕自身は手ごたえを感じた試合でした」
―15年3月にアジア1次予選(AFC・U-23選手権予選)を戦い、16年1月に最終予選に進みます。当時から現在までのチーム状態をどう捉えていましたか。
「(15年)7月にU-22コスタリカ代表と親善試合を行いました(2○0)。コスタリカ相手にあれだけやれたのはみんなにとって大きな自信になりました。守備はもちろんですが、攻撃の形も良かった。みんながノビノビやって、交代で入る選手も勢いを持ち込みました。チームとして良かった試合だったと思います。そのコスタリカ戦で良かったことが、そのあとなかなか出せなくなっていました。そうしたときに、鳥栖にあれだけのゲーム(7○0)ができて、もう一度自信をつかんだ感じがありました。ある程度、『こうやればハマる』というのがチームとして得られたと思います。そのときは招集された選手も多くいて、アピールする段階だった。そういうところもみんなが前に前に行って、バランスを取れて締まったゲームができた要因だったと思います」