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五輪切符を取って、この世代の可能性を示したい/DF 5 岩波 拓也(神戸) インタビュー④

2016/1/13 12:01


Photo: JFA

点を取れさえすれば、勝てる

―所属している神戸は15年、ネルシーニョ監督の下、オフが少なくなっています。そのオフのタイミングで代表に招集されることも多く、岩波選手にとっては休みの極めて少ないシーズンだったと思います。それはどう受け止めていましたか?
「(15年12月の)中東遠征では、(神戸の)みんなは2日休んで、1週間練習をして、また2日休んでいるのに、自分は9日間(の遠征)で2試合して帰って来て1日しか休みをもらえませんでした(笑)。でも、とても充実したシーズンだった、と言うしかないかな(笑)。ただ、逆にオフが必要なくなっている状況でもあるんです。いますごく調子がいい。ネルシーニョ監督は休ませてくれませんから、それが良い感じになってきています。中東遠征から戻って1日しか休みがないことは分かっていましたし、それを受け止めて準備することができました。今年(15年)はそれをずっと継続することができています。どこかで気を抜くと試合に出られないこともある。練習に100%で臨める準備を続けられていると思います」

―ネルシーニョ監督が個人に求めるプレーの要求は高いと思います。
「最初はすごく怒られました(苦笑)。試合でも1、2番を争うくらいに怒られましたけど、だいぶ自信を持てるようになってきました。だんだんと自分で考えられるようにもなってきましたし、良い方向に行っていると感じています。それに、もっともっと可能性は自分にあるとも思っています。以前は、個人的にあまりボールを奪いに行くというのは好きなプレーではなかったんですが、それが(ネルシーニョ監督によって)引き出されました。いまではそちらのほうがボールを奪えると思いますし、ラクというか、そこでつぶせると相当良い手ごたえがあります。これはいつも練習でネルシーニョ監督に言われてきたことです。“汚いファウル”はいけませんが、プレーを遅らせるファウルもあるとか、戦う上で必要なことはまた少し身に付いたと思っています。代表と神戸でのCBの役割は少し違います。僕はネルシーニョ監督のやり方のほうが身に付いていますから、まずはそこを意識しています。その上で、代表での戦術というものを理解しながらやっていますから、ちょうど良いバランスを保てていると思います」

―U-22日本代表では遠藤航選手がキャプテンを務めています。
「すごくいいですね。歳も上ですし、A代表にも入っている選手です。“いいお兄ちゃん”という感じがありますし、気を遣うこともありません。みんなからすごく慕われています」

―あらためて最終予選で大切なことを教えてください。
「チームとして我慢強く戦うこと。大量点での勝ちとかはいりません。1-0でいいし、1点を取ってくれればゼロに抑える自信があります。ディフェンスも良くなっていますから。中東遠征での2試合も『頼むから1点取ってくれ』って思いながら、取れれば勝てるのにと後ろから見ていました。後悔しないように戦いたい。それに、五輪は、何大会連続出場ということはもちろん大事ですけど、大会に出ること自体で得られるモノは大きいと思っています。個人としてもチームとしてもアピールするチャンス。自分のサッカー人生でも大きな大会です。そこに出られるか出られないかは自分たちにすべて懸かっていると思います」

―最後に五輪代表を応援する人たちにメッセージをお願いします。
「中東遠征の練習試合は日本には結果しか届しいていません。どんなイメージで届いているのかは分かりませんが、リオ五輪への出場を決めて、『自分たちの世代もできるんだ』というところを見せたい。Jリーグに出ている選手はまだまだ少ないですけれど、そういう選手を含めて五輪切符を取って、この世代の可能性を示したいですね」

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