Photos: Getty Images, © JFA
勝利すればGL突破が決まる重要な一戦
北朝鮮戦(1○0)後のミックスゾーンでのことだ。取材陣に試合前のミーティング内容を問われたMF大島僚太は「『楽しもう』と言われて…あと、何だったっけかな、正直、内容が耳に入らないぐらい緊張していて。ピッチでも体が動かないなと感じた」と明かした。
大島だけではない。ほかのどの選手に聞いても「チーム全体が硬かった」と証言している。これが大会初戦のプレッシャーというモノだろう。ましてやこのチームはこれまでの強化で痺れるようなゲームをくぐり抜けた経験も、アウェイでの試合経験も多くない。大会期間中に一戦一戦乗り越えながら強くなっていくしかない。そう考えれば、一つたくましさを身に付けたと言えるだろう。
快勝とは言えないまでも、1-0という、このチームにとって理想的なスコアで勝利したことで、双肩に伸し掛かっていた重しは外れたはずだ。2戦目のタイ戦ではしっかりとゲームをコントロールし、速攻や再びセットプレーからゴールを重ねていくことが求められる。勝てばグループリーグ突破が決まる重要な一戦。逆に、グループ最強と言われるサウジアラビアとの第3戦に突破の可能性が委ねられるという状況は避けたい。
気になるのは先発だ。北朝鮮戦のあと、手倉森誠監督は当初、MF原川力、MF矢島慎也、DF奈良竜樹の先発を考えていたことを明かした。だが、インフルエンザから復帰したMF遠藤航に試合を経験させたかったこと、練習試合で2ゴールを奪ったFW南野拓実の北朝鮮に対する思いに懸けたこと、北朝鮮の放り込みにはDF植田直通のほうが有効だと思い直したことから、彼らを控えに回した。
タイ戦では遠藤と植田はそのまま先発で起用するだろうが、北朝鮮戦の南野の出来、矢島が貴重なプレースキッカーであることを考えれば、変更もあるかもしれない。
そもそも試合間隔は中2日で組まれているため、どこかで選手を入れ替えることが必要になる。むろん、タイから勝ち点3をもぎ取ることができれば、サウジアラビア戦でメンバーを大幅に入れ替え、主力を温存させるという起用法も見えてくる。(飯尾 篤史)