Feature 特集

石井 正忠監督(鹿島アントラーズ)インタビュー①/Jジャーナル

2016/1/15 20:00


Photo: @ J.LEAGUE PHOTOS

変則的なシステムの相手に対しても、圧倒して勝ちたい

16シーズンは勝負の年

――昨季はリーグ最終節でシーズンが終了したあとも、約2週間にわたって練習を続けました。そこでのテーマは何だったのでしょうか?
「個人戦術のレベルアップを狙ってやっていました。最初の1週間はフィジカル的な要素が多いトレーニングでしたが、次の1週間はゲーム形式でやっていくことを決めていました。いつもとは違うポジションでの紅白戦もやったのですが、すごく良かったですね。ボールを回すテンポも良いですし、判断も早くて、慣れていないポジションをやっているせいか緊張感もありました。選手たちは楽しみながらやっていましたが、局面での判断の部分などはすごく良かったですね」

――昨季はトニーニョ・セレーゾ監督に代わってシーズン途中から指揮を執り、ナビスコカップでタイトルを獲りました。短い期間でしたが、チームのベースはある程度作ることができましたか?
「ナビスコカップの決勝(G大阪戦・3○0)がとても良い内容だったので、16シーズンはそこからさらに、というところは求めていきたいですし、選手自身もそこを意識してトレーニングしてくれると思います」

――G大阪とのナビスコカップ決勝がベースになると、選手の感覚は何が変わってくるのでしょうか?
「自信ももちろん出てくるでしょうし、攻撃のところでもウチは型にハマった攻撃ではなくていろいろな選手の個々の能力を合わせた形で攻撃しているので、そういうところでもやらなきゃいけないんだなという気持ちになります。守備のところでも、できるだけ後ろで人を余らせなくてもいいから、どんどんプレッシャーに行ってボールを奪うという試合運びが自分たちはできるという確認ができたと思います」

――自分たちから奪いに行くか、行かないか。それでガラッと状況が変わってしまいますからね。
「そうなんですよ。ナビスコカップ決勝の前の湘南戦(J1・2nd第15節・1●2)のときに、相手がかなりプレッシャーを掛けてきていたので、足元でボールをもらわなかったり、逃げたりしたことがあったんですよね。それをちゃんと相手とボールの間に体を入れて収めようとか、そういうことをミーティングで言って、ナビスコカップ決勝では試合開始から自分たちのサッカーをしようということを言えたんですよ。そこがやっぱり一番じゃないかと思うんですよね。最初は様子を見て、途中で『じゃあ前から行こう』ではなくて、試合開始から自分たちのサッカーができれば、というところに行き着いたと思います」

――16シーズンはどのような位置付けですか?
「僕自身は勝負の年だと思っています。開幕前から準備をしてスタートできますからね。そしてJリーグでは圧倒したい。最終節まで行かずに優勝したいです。また、特殊というか、広島と浦和のあのシステムに対して、どう戦っていくかということはしっかり対策をしていきたいとも思っています」

――変則的なシステムに対するライバル心はありますか?
「そこはありますね。いまはバイエルン・ミュンヘンとかバルセロナも、中央にトップがいて、両ワイドにも選手がいる、というサッカーです。それが主流なのかもしれないですが、あれが日本代表のベースにはならないと僕は思うんですよ。もっとスタンダードなウチとかG大阪のサッカーがベースになって日本代表になるんじゃないかと思っているので、少し特殊なシステムのチームに対しては、ウチとかG大阪が普通に勝つというのが理想なんですよね。そのためには自分たちが圧倒して勝つしかないと思っています。16シーズンははそういう意気込みでいきたい。そんなことを言いながら、実際の試合のときは勝つために相手に合わせた戦い方をするかもしれないですけど、理想としては普通に勝てるようになりたいです」

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