ユースとの連係も深めていきたい
――チームを強くするためには、補強のほかに若手の育成も重要だと思います。セレーゾ監督は徹底的に鍛えていましたが、石井監督はどういうお考えですか?
「やっぱり若い選手というのは個別で練習したりしないとなかなかレベルアップしていきません。昨季は途中から監督になったのでなかなかできませんでしたが、新シーズンは2部練習にしたり、練習試合をもっと増やしたり、そういうことをしたいですね」
――スカウティングなど、いまでも睡眠時間を削っての監督業だと思います。2部練習になると時間は足りますか?
「時間は限られていますが、試合をやらないとダメだ
と思うので、練習試合の日数は増やしていこうとは思っています。ウチは場所的に練習試合に来てくれる相手がいなかったりして、なかなか試合を組めないということもありますが、スタッフにも相談しながらできるだけ回数を増やしたいと思います。あとはユースとも連係しながら。そういうところは外国籍監督だとやりにくい部分もあったと思うので、これからは連係を深めていきたいと思います」
――監督としては、「こういうタイプの選手がいてくれたら」という思いはないのですか?
「それはもちろんありますが、その一方で、選手の個性をうまく使わないといけないとも思っています。『こういう選手がいたらいい』というのはシーズン前にフロントと話すべきことだと思うので、もうチームの構成が決まっているのであれば、それでやっていかなければいけないです。その中で選手の能力を100%出させてあげられればいい。可能性はいろいろあると思うんですよ」
――若い選手を取材していると、1年の中でどうしてもモチベーションが上下することが多いと感じます。そのあたりはどうカバーしてあげようと考えていますか?
「やっぱりゲームに出ることが一番だと思うので、ゲームに絡ませてあげることだと思います。そういう意味で言うと、シーズン始めの準備期のトレーニングで、ベースのレベルを上げておくことが大事になる。僕が選択するレベルのところまで来てくれれば、試合で起用することもできますからね。だから、そこまではどうにか引き上げたいなと思います。でも、そこに上がらなかったら絶対にダメだと思うんですよ。モチベーションも何もない」
――そうですよね、選択肢に入ってこないわけですからね。「そこで『試合に出してくれない』と不満を言う資格はないですよね」
――そういった部分は選手にも言うのですか?
「ハッキリ言おうと思います。『ここまで来ないと試合には出られないよ』、『チームからこぼれていってしまうよ』と。伝え方はいろいろあると思いますが、そういう話はしっかりとする必要があります」
――モチベーションうんぬんの前に、試合に絡むためには同じポジションの序列の中で目の前の人を抜かなければならない、と。
「そういう感覚が薄いのが、いまの若い人なのかもしれません。そうであれば、そこも教えていかないといけない。ポジションごとに序列を出して、面接をしながら、『お前はここだよ』と言ってあげたほうが伝わるのかもしれませんね。開幕前には少し長くキャンプをやらせてもらえるので、そういうときに選手と個別に話すなど、アプローチしてみたいと思います」
取材・田中 滋