今季も恒例のウインターキャンプから岡山は始動した。「ファジアーノの伝統であり、一体感を作るための重要なファクター」(長澤徹監督)であるウインターキャンプだが、今年は雪山登山、自転車漕ぎ、無人島生活などこれまでの過酷なキャンプとは違い、衣食住は用意されている。「いろいろなリスクにトライし、かつ自分でそのリスクの責任を負うこと」という長澤監督からのリクエストを受けた野外教育専門家の岡村泰斗氏の「今回は頭を使ってもらいます」という号令の下、香川県にある小豆島の隣島、余島で1泊2日のキャンプはスタートした。
今キャンプのメインを構成したのは、ASEという社会性を育成するための活動体験。6、7人のグループに分かれ、用意されたさまざまな課題をみんなの知恵と体力を結集して解決していく。身長や体重も年齢も違う選手で構成されたグループは、種目ごとにリーダーを変えて課題の解決に取り組み、課題をクリアすると成功理由や反省点を話し合って次の種目へ。一つの種目に1時間以上を費やすグループもあったが、だからこそ「今回はみんなとコミュニケーションを取る質が濃かった」と、ウインターキャンプ皆勤賞の椎名一馬は振り返る。
夜にはリーダーシップについてチーム全員で話し合う場もあり、伊藤大介は「グループの中での自分のあり方とかグループの大切さを、去年とは違った形で感じることができた」と話す。岩政大樹と同じグループに入って「刺激があった」と笑うルーキーの藤本佳希は、「どういうボールがほしいということを言わないと生き残れない。今回のキャンプを生かせたら」とこれから始まるピッチでの練習に気持ちを向けていた。(寺田弘幸)