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派手さはなくとも的確。未来を見据えた補強も
自ら退団、現役引退を決意した鈴木啓太と若手の期限付き移籍を除いて全員が契約を延長。補強も昨季の時点で加入が内定し、練習に参加していた福島春樹、1年半の期限付き移籍期間を経て完全移籍となった岩舘直を除き、4選手を獲得。作陽高から加入した伊藤涼太郎も除けば、他クラブから獲得したのはイリッチ、遠藤航、駒井善成の3選手のみとなり、チームの半数近くが入れ替わった昨季とは大きく異なるチーム編成となった。
そのため主力として戦う選手は昨季のメンバーが中心になりそうだ。ペトロヴィッチ監督は遠藤、駒井、伊藤について「将来を見越して獲得した選手」と説明。そしてあらゆる守備的なポジションをこなせるイリッチ、遠藤の起用法について「チームの状況の中で変わってくる」と話したが、まずは連戦の中で主力に疲労が見られた際に補填する形で彼らが出場機会を得ることになりそうだ。昨季はそこの選手層が薄かった。見方によってはライバルが加入した格好となる槙野も「毎試合(選手が)代わりそうな感じもある」と実感している。
攻撃的なポジションの新加入は駒井のみだが、昨季は加入1年目ながら4月の負傷でシーズンをほぼ棒に振った石原は事実上の新戦力であり、3年目となる李が昨季終盤にチームにフィットした実感と手ごたえを得て、結果を残したことも大きい。
リーグ屈指の実力者を獲得してきた12年〜14年や11人もの選手を補強した15年と比べれば派手さはないかもしれないが、期限付き移籍の若手以外に流出がなく、少数ながら的確に補強した今季の陣容は、タイトルを狙うには十分だ。(菊地 正典)