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ポイントは勝ち急がない、攻め急がない
いよいよ決戦の幕が上がる。「あと10日で世界に挑戦できるか決まる」と語った手倉森誠監督が強調したのは、「トーナメントメンタルを持つ」ということ。負けたら終わりというシチュエーションは、人から平常心という名の強さを奪ってしまうもの。それを避けられるかが一つ、大きなポイントとなる。
精神面以外では、中2日の4戦目だけにコンディショニングがポイントとなりそうだ。ここまで日本は試合に出場する選手を分散させることで体力の損耗を抑えてきたが、FW鈴木武蔵が16日のタイ戦(4○0)で負傷して別メニュー調整となっているほか、19日のサウジアラビア戦(2○1)で復帰を果たしたDF松原健も再び痛みが出てしまっており、出場が危ぶまれる事態となっている。タイ戦で負傷していたDF室屋成は通常メニューに復帰しており、「痛みはほぼなくなった」状態で、出場可能の見通しだが、ターンオーバーを繰り返してもなお、無傷とは言えないのが現状だ。
戦術的にも変更があるかもしれない。ぶっつけ本番で鈴木を起用して[4-4-2]で臨む手もあるが、慎重な手倉森監督だけにシステム変更もありそうだ。FW浅野拓磨をスーパーサブとして取っておくためにも、あるいはイランのボランチに対してプレッシャーを掛けるためにも、[4-2-3-1](あるいは[4-3-3])でスタートする可能性があると見る。
あとは試合の流れの中で、“自分たちのサッカー”を貫くだけではない“柔軟性と割り切り”という手倉森ジャパンのモットーを発揮できるかどうか。「勝ち急がない、攻め急がない、しっかりコントロールしながらゲームをできるかがポイントになる」と語った手倉森監督は、「持久戦」という言葉も使った。手堅く入って浅野を投入してからの後半勝負。ゲームプランは、すでに見えているようだ。(川端暁彦)