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昇格組・福岡。自慢の堅守をJ1でも発揮できるか/補強分析2016

2016/1/25 11:30



最終ラインを補強。ただ、全体に“個”が不足


 今季の補強で最大のテーマは守備の向上だった。J2でリーグ最少4位タイの37失点の実績を考えると不思議かもしれないが、数字と実際の内容がリンクしていなかったのも事実。ピンチは多いがGK中村航輔の好守でしのぐケースが多かった。そして、その堅守の中心人物だった中村航が昨季限りでチームを離れ、期限付き移籍元の柏に復帰。そのため、GKを含め、最終ラインの補強で守備の強度を上げることがメインテーマとなった。8人の新加入選手を迎えたが、そのうちCBをこなせる選手が5人、GKが2人という内訳になっているのもそのためだ。J1に昇格したが、大幅なスタイル変更はなく、J2で見せた守備ベースの戦いを継続することになるだろう。

 補強した選手の中でJ1の出場経験があるのは實藤友紀、為田大貴の二人。個の水準を上げるという面では未知数な部分が多く、選手の成長を促す井原正巳監督の手腕へのウェイトが重くなってしまった点が、補強満足度のマイナスポイントだ。

 J2では猛威を振るっていたウェリントンだが、J1ではさすがに空中戦の勝率も落ちるだろう。J2ではウェリントンが勝てるぶん、シンプルなロングボール戦術が奏功していたが、それもJ1では難しくなることが予想される。ゲームを自分たちでコントロールすることに不慣れなため、経験値のあるボランチも補強したかったところだがそれも叶わなかった。

 昇格組であるだけに、あれも欲しい、これも欲しいという願望がそのとおりに実現し難いのはチーム関係者も承知の上だろうが、個のレベルという点では確かな実績を持つ実力者を補強できないままに終わってしまった。(杉山 文宣)

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