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手倉森誠監督は今回のU-23韓国代表を「すごくタクティカルなチーム。3バックで入って、メンバーを代えずに[4-4-2]へシステムを変えられる。これまでの韓国にないようなことをしている」と評する。
そんな“タクティカルな”韓国を率いるのは、元代表MFのシン・テヨン氏。現役時代も多彩な技術と確かな戦術眼を持つ好選手だったが、戦術的な引き出しの多さを見せて今大会を勝ち抜いてきた。
グループリーグの第3戦・イラク戦では[4-2-3-1]の配置で相手と向き合い、準決勝のカタール戦では5バック気味の3バックを採用して、強力攻撃陣を封じ込めにかかるなど多彩なシステムを駆使して戦ってきた。
全体の印象も非常にスマートなチームである。妙な言い方になってしまうが、今回のU-23韓国代表には“韓国っぽさ”が希薄なのだ。しっかりパスをつないで組み立てる意識が強く、逆に韓国らしい荒々しさにはやや欠けている印象もある。10番を背負うA代表のMFリュ・スンウ(レバークーゼン)が軸だが、彼も技巧的で多芸な選手である。もう一人の欧州組、FWファン・ヒチャン(ザルツブルク)もキーマンだったのだが、南野拓実とともに所属クラブに合流。戦力的なダメージは日本より大きいかもしれない。
日本のファンとしては、4人のJリーガーが気になるところ。DFソン・ジュフン(水戸)は4試合に出場しており、日本戦でも出番のある可能性は十分。一方、GKク・ソンユン(札幌)、MFユ・インス(光云大→FC東京)はともに1試合のみの出場にとどまっている。 ( 川端 暁彦)