強化は所属チームで、という基本方針にもかかわらず、所属チームの先発争いで後塵を拝してきた選手が多数占めていたのが、五輪代表チームの実情だった(今回のチームに始まったモノではないが)。万全の状態ならば、選ばれていた可能性が高かった、FW金森健志、MF野津田岳人らもけがのため、選考リストから外れた。
加えて現地入り後に主将のMF遠藤航が、インフルエンザで発熱してダウン。大会前、このチームに五輪出場を予感させる要素は、ほとんどなかった。それが、懸念だったベスト8の壁をあっさり越えると、決勝では韓国を3-2で下して、見事アジアチャンピオンに輝いた。勝因は一体何だったのか。
何よりも手倉森誠監督の…