ともに多くは求めず。横浜FMはラフィーニャが長期離脱の緊急事態
25日から沖縄で1次キャンプを張っている横浜FMが、30日に大宮と練習試合を行った。45分×2本の形式で実施したゲームは両チームともにメンバーをシャッフルして戦った。いずれも2月に宮崎県内での2次キャンプが控えており、沖縄ではリーグ戦開幕から逆算したフィジカルトレーニングや基礎練習に重点を置いた。エリク・モンバエルツ監督は練習試合について「ゲームリズムを取り戻すことが目的」と話し、内容に多くを求める日ではなかった。
横浜FMが喫した2失点はいずれも崩された形ではない。1失点目は自陣での不用意なボールロストが原因で、2失点目は岩上祐三の直接FKを褒めるべきだろう。それに対して、横浜FMは中町公祐→和田昌士→ラフィーニャとアタッキングエリアで小気味よくパスがつながり、ラフィーニャが放ったシュートのこぼれ球を富樫敬真が押し込んだ。富樫はこれでキャンプ前に行った青山学院大との練習試合(9◯0)に続く2試合連続ゴールとなった。キャンプ中は主に右MFの位置で試されているが、ゴール前での得点感覚は特別指定選手だった昨季すでに実証済み。「どんな試合でもゴールにこだわる」という言葉を有言実行する形でアピールに成功した。
チームはキャンプ中に離脱者が続出した昨季の反省を踏まえ、負傷気味の選手は早めに全体練習から外れるマネジメントを採用している。それだけにラフィーニャの長期離脱は残念でならないが、これは接触プレーによるアクシデントだけに仕方のないことでもある。右足首痛の齋藤学と腰痛で別メニュー調整が続いていた下平匠は、大宮戦翌日に行われた東京Vとの練習試合に出場して周囲を安堵させている。右ひざに問題を抱えている2年目の仲川輝人も、宮崎キャンプでは全体練習に合流できる見とおしだ。
ここまで真新しい施策は見られず、システムも[4-2-3-1]で不変。モンバエルツ体制2年目は静かに進行している。しかしエースストライカーの突然の長期離脱によって、順調という言葉は使えなくなった。(藤井 雅彦)