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[千葉]理想的なポジション争い勃発中/スカパー!ニューイヤーカップ

2016/2/5 6:00


Photo: © J.LEAGUE PHOTOS

 今季の新体制発表の場で関塚監督は、「(選手を選ぶ上で)名前からは入りたくないし、今季は特にしてはいけない」と話した。つまり、レギュラーをつかむには、フラットなポジション争いを勝ち抜く必要があるということだ。裏を返せば、若手でも結果を残せばピッチに立つことは可能。実績を持つ選手でも、定位置の保証は一切なく、高い競争意識の下で切磋琢磨する必要があるのだ。

 特に今回の宮崎2次キャンプを見ると、その傾向は顕著である。「いまはAチーム、Bチームを分けているわけではない。いろいろな組み合わせとか(コンディションによる)足の張りとかを含めて、中1日の試合で選手を分けている」という指揮官の言葉どおり、ニューイヤーカップはさまざまな選手を満遍なく起用した。その中で2日の福岡戦は初戦から布陣を大幅に変更。2試合連続で先発起用となったのはイ・ジュヨンと多々良だけで、ほかの選手は1月31日の熊本戦に途中からピッチに立った者や、その日の午後に行われたホンダロックとの練習試合に出場した面々。それだけに今大会初先発となった選手たちは、チームのコンセプトを理解した上で結果を残す意欲を持っていた。たとえば先発で起用された吉田。熊本戦は途中出場で無得点に終わり、ホンダロックとの練習試合では2アシストを決めたものの得点は奪えずにいた。試合後はクールダウン中に険しい表情を見せていたが、この日は2得点を奪い、「練習試合で吉田は点を取っていた。でも、対外試合では取れていなかったので焦りがあったと思う。その部分で攻撃陣がみんな点を取ってくれて良かった」と関塚監督を納得させる結果を出した。そのほかの攻撃陣も大会初出場の菅嶋が先制点を奪い、途中出場の井出は2試合連続得点。新外国籍選手のアランダも前回の出来はいま一つだったが、福岡戦では3アシストを上げる活躍を見せた。対する守備陣も、対外試合初先発の藤嶋が安定したセービングと的確な声で存在感を発揮。若狭も相手をつぶす力強さで最後まで集中を切らすことはなかった。

 各選手がアピールに成功した千葉。この高い競争力の背景には、「個人だけにならずに近くのポジションで話し合うことができているので、少しのミスが起きても切り替えて対応ができている」(佐藤勇)という、お互いを尊重し合う雰囲気がある。だからこそ、闇雲なアピール合戦にならず、まずチームを尊重した上で個の力を見せる理想的なポジション争いが行われている。次なる相手は強豪・鹿島。劣勢が予想される中で、選手たちがチームとしてどのように戦い、結果的にどのようなアピールを見せるのか注目したい。 (松尾 祐希)

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