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[柏]守備のときは狭く、攻撃のときは広く/Jジャーナル

2016/2/8 11:30



 柏の1点目は大津祐樹の左クロスをエデルソンが合わせた形。2点目は逆にエデルソンの右クロスに大津が合わせた形だった。両サイドがチャンスメーク、得点に絡む狙いどおりの崩し方だった。

 守備のときは狭く、攻撃のときは広く―。それが新たな原則だ。自陣でボールを奪ったときには、どこからともなく「広がれ」という声が出ていた。輪湖直樹は「ボールを取ったら昨季は“近付け”という感じだった。今季は逆に“開け”と言われる」と違いを言葉にする。近い距離感で中を崩してから外を使う昨季のスタイルとは真逆と言っていい発想で、両SBがタッチライン際に張り出してパスコースを作ることが攻撃の一手目だ。

 ワイドのアタッカーが攻撃エリアに入ってからの仕掛けにも新監督の色が出ている。「高いところに入ったらクロスを上げ切れと言われる」と輪湖が説明するように、ミルトン・メンデス監督は組み立て直すという慎重な選択より、攻め切ることを好み、サイドの選手は“チャレンジ”を要求される。

 もちろん空砲をどんなに放っても意味がない。ウイングが高い位置でボールを持ったときには、複数がエリア内に詰める。そんな動きを浸透させることが、鹿児島キャンプのテーマだった。今井智基は「サイドを崩したら、逆のウイングもゴール前に入っていくところはやってきた。1点目は(大津)祐樹くんが縦に抜け出してエデ(エデルソン)が中まで入るという、理想の形だった」と説明する。

 この二人はともに高い能力を持ちながら、大津が負傷、エデルソンはコンディションと戦術的な問題で昨季は実力を発揮できなかった。しかし彼らが良い状態で持ち味を発揮しつつ、チームの狙いを表現したことは、柏にとって明るい材料だ。(大島 和人)

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