Feature 特集

[横浜FM]求む!プラスα!/Jジャーナル

2016/2/10 11:30



横浜FM0-0福岡

完成度は高く、クオリティーも維持。課題は昨季からの上積み

 エリク・モンバエルツ体制2年目のプレシーズンはおおむね順調に進んでいる。沖縄キャンプで重傷を負ったラフィーニャを除き、深刻なけが人はいない。現在は別メニュー調整中の榎本哲也と飯倉大樹も、キャンプ後から合流できる見込みだ。

 7日には福岡と練習試合を行い、この試合から主力組と控え組の選別作業が始まった。最初にピッチに立った主力組には昨季のレギュラークラスが並び、戦術面での共通理解ができていた。今季も攻撃の中心選手となる齋藤学は「昨季の最初のように戸惑うことはない」と言い切る。ほとんど変わらないメンバーで同じシステムを採用しているのだから、選手同士の距離感にもズレはない。得点場面こそ見ることはできなかったが、チームの完成度という点では昨季終盤のクオリティーを維持している。

 課題はいかにして昨季からのプラスαを出すか。現時点ではアデミウソンが抜けた穴を埋め切れず、戦力ダウンは否めない。そういった意味で新加入選手が多く出場した2本目途中からの控え組に期待が懸かったが、現時点でレギュラー争いに食い込む可能性があるのは栗原勇蔵や中町公祐、兵藤慎剛といった実績のある選手くらいか。そのほかの選手はチーム戦術を理解し、ピッチ内で自然に表現するのにもう少し時間がかかりそうだ。

 新体制発表会での長谷川亨新社長による「編成はまだ終わっていない」という発言についても進捗が不透明で、仮に新戦力の加入が決まっても開幕までの時間は短い。指揮官としては補強を熱望しつつも、それが不調に終わった場合も想定してチーム作りを進める必要がある。モンバエルツ監督は「アデミウソンが抜けたという事実を全員の力で埋めなければいけない」と厳しい表情で言った。とはいえ新戦術へのトライや新システムを採用する可能性は低く、このままでは頭打ちになるのが透けて見えている。

 順調なのは負傷者続出に苦しんだ1年前と比較したときの話。昨季からの上積みに乏しいのが現実だ。(藤井 雅彦)

関連カテゴリ

EG 番記者取材速報

League リーグ・大会