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3連勝で優勝したチームの監督とは思えぬ、機関銃のような嘆き節だった。
「誰でもできるようなことが、まるでできていなかった」、「残り15分とかの話じゃないんだから、コンディションなんて関係ない」、「プロとして恥ずかしい内容のゲームだった」
いわゆる“控え組”の選手が多数を占めたこの試合。ある種のエクスキューズもあったはずだが、だからこそ「俺は許せない」という姿勢を打ち出したのかもしれない。「誰がレギュラーとか、この時期にそういう概念はない」と断じたサックスブルーの指揮官は、出場機会を得た選手が「『俺にチャンスが来た』と思っていない。ただ出られたというだけ。チャンスをことごとくつぶした」と、レギュラーを狙うべきラインにいる選手たちが奮起していないことへの怒りを隠さなかった。
37分には早くも最初の交代。戦術的指示を遂行できず、個としてのチャレンジもない高卒2年目の右SB石田をバッサリ下げ、「走っとけ!」と突き放した。さらに試合後には「ホテルに帰ったら3回試合を観ろ」と選手たちを叱咤した。
試合内容への怒り自体はホンモノ。ただ、闇雲に怒ったわけでは、ない。若き指揮官の言葉からは無失点3連勝での優勝で浮かれる空気が出ないように正し、控え選手たちを煽る意図も見え隠れする。取材の最後に漏らした「良い勝ち方をしたとも言える」、「俺はリアリストだから」という二つの本音に、“名波ジュビロ”の本領を感じた。 ( 川端 暁彦)