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名古屋を圧倒。大阪の雄が見せたスケール感
35,271人のサポーターが見守った歴史的なこけら落とし。G大阪が3-1で見事勝ち切ったのはある意味で必然の結果である。新監督を迎え、イチからのチーム作りを模索する名古屋に対して、4年目を迎えた長谷川ガンバは攻守が完成し切った状態。ただ、G大阪にとってスコア以上の収穫だったのは「新加入の選手が特長を出してくれた」と指揮官が振り返った試合内容だった。
「お客さんも含めて必然的に負けられない雰囲気になる」と遠藤が話していたように、単なるプレシーズンマッチにとどまらないのがこけら落としの緊張感。歴史的な節目を黒星で終えるわけにはいかないG大阪だったが、指揮官はあえて、アデミウソンと藤本の新加入二人を攻撃陣に組み込んだ。
26分の先制点は結果的にオウンゴールとなったが左サイドでアデミウソンが強引に前を向き、送り込んだ絶妙のクロスがオウンゴールを誘発した。「連係面がまだまだ」と背番号9は満足感を見せなかったが、ボールの収まりなどは及第点。課題の守備でも最低限のタスクはこなしてみせた。「最初からうまくいくと思っていないが、その中で3点取れたのは良かった」(遠藤)。組織として機能しているとは言いがたい攻撃ではあったが、36分の今野の得点をお膳立てしたのも新加入の藤本の精度の高いFKだった。
名古屋に対して放ったシュートは倍近い16本。残した数字ほどの圧倒感はなかったものの、大阪の雄が見せたスケール感は、末恐ろしささえ感じさせるモノだった。何せ、倉田や阿部ら昨季までのレギュラークラスが目の色を変えて、途中出場する贅沢な攻撃陣である。
「同じメンバーで戦うのは不可能」と20日の富士ゼロックス・スーパーカップからの8連戦を見据える長谷川監督にとって、確かな手ごたえが得られたこけら落としだった。(下薗 昌記)