Photo: Atsushi Tokumaru
千葉は沖縄キャンプからの対外試合で7勝2分と好調を維持する。試合内容も悪くはなく、調整が順調であることをうかがわせる。ちばぎんカップでも攻撃陣は高い位置でボールを奪い、素早く縦に入れるアタックを披露。守備陣は崩されたとしても体を投げ出すことで、ゴールを最後まで守り抜いた。「攻守一体のサッカー、我慢するところは我慢する守備、ゴールに向かっていく攻撃。そこを始動から作り上げてきた」と、関塚隆監督も現状に手ごたえをつかんでいるようだ。
ただ、勝ち続けることで課題が隠れてしまう点は気になる。「勝っていると課題がぼやけてしまう。本当はうまくできていないけど、勝ってしまうことでそれが許されてしまう。負けてしまってから(課題に)気付いて、あたふたすることがないようにしたい」と、小池も勝ち続けることの問題点に警鐘を鳴らす。
現実に昨季も同様のことがあった。序盤戦は好調を維持していたが、中盤以降、勝利に見放されていくと、チームは課題と向き合うことができずに低迷。その二の舞にならないためにも、必要なのは勝利を積み重ねていく中で課題をあぶり出すことだ。練習試合やプレシーズンマッチで勝利をつかんでいるとはいえ、細かいパスミスやイージーなボールロストは散見されている。守備面では粘り強さを見せるが、相手に崩されたからこそ瀬戸際での守備が際立っているとも言える。また、相手がリトリートした場合の攻略方法もいまだ手付かずのままだ。
好調だからこそ「トレーニングから厳しくやって、一つひとつのプレーを追求すること」(船山)が、いまの千葉には必要である。「エラーが出たら、チームで話し合って一回り大きくなる」(佐藤優)ためにも、開幕までの2週間でディテールをどこまで追求できるかが重要になる。(松尾 祐希)