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[柏]欠落は埋まったのか。期待と不安が伍する新シーズン/補強分析2016

2016/2/19 6:00



未知数の前線。明るい話題は田中順也の復帰

 不安から始まったシーズンオフだった。柏は昨季最終戦の天皇杯準決勝・浦和戦(0●1)に先発した選手のうち5名がクラブを去った。特にクリスティアーノ(リーグ戦14得点)、工藤壮人(同10得点)という2大得点源の移籍は大きな懸念材料だった。

 エデルソンは13年のブラジル全国選手権で得点王を獲得した実力者だが、昨季の柏では出場8試合で1得点のみ。大津祐樹も昨季は本領を発揮できていない。ディエゴ・オリヴェイラもJリーグでのプレーが初めてで、計算は難しい。しかしキャンプ期間中のトレーニングマッチ、ちばぎんカップを見る限りではオリヴェリラが1トップ、エデルソンと大津が2列目の左右に入る布陣が当面の基本形になりそうだ。

 明るい材料は今月7日に正式発表された田中順也の復帰。スポルティング(ポルトガル)からの期限付き移籍で1年半ぶりに日本へ戻ってきた。リスボンで出番を失っていた彼の問題は試合勘。ちばぎんカップでは30分ほどのプレーだったが「『止められる』というところで(ボールが)足につかないような、感覚の違いがある」(田中)と認める調整段階にある。とはいえセットプレーにおける左足のキッカーとして、また、前線の切り込み隊長として、彼に懸かる期待は大きく、1トップと2列目に幅広く対応する汎用性も貴重だ。自身も「目標はとにかくゴールを決めること。二ケタいかないと何をやっているんだということになる」と強い意気込みを持っている。

 リーグ優勝、ACL出場圏内の可能性を高めるなら“これ以上”の補強も必要だろう。ただ少なくとも大きな欠落は埋まり、期待と不安が伍する状態で柏は開幕を迎えられそうだ。(大島 和人)

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