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[浦和]進化ゆえの苦しみ。壁を乗り越えられるか/Jジャーナル 浦和×蔚山現代 試合後コラム

2016/2/19 15:10


Photo: Jun Seio

 指宿キャンプでは前線からマンマークでハメてディフェンスラインを高くし、「前でコンパクトにする」(武藤雄樹)戦い方に取り組んできた。これは「前に人数を掛けて攻撃をしかける中でもう一度相手コートでボールを奪うことができれば、走る距離も節約できるし、相手の守備が整う前に攻撃をしかけられる」(ペトロヴィッチ監督)という狙いを持って取り組んだモノ。キャンプの中で試行錯誤を繰り返しながら、蔚山現代戦(韓国)の1試合目の前半は機能。それは浦和の“新しい姿”にも見えた。

 しかし、後半は機能しなかった。蔚山の戦い方の変化もあったが、相手が劇的に良くなったわけではなく、むしろ浦和が落ちたと見るほうが正しい。ペトロヴィッチ監督は「キャンプで疲労している中での90分の試合だったので運動量としては普段の公式戦とは違う」としつつ、「昨季を振り返っても、後半に前半ほどの勢いがなくなり、少し足が止まってしまう傾向は見られた」と指摘した。もちろん「ベストなのは90分続けること」(遠藤航)だが、そう簡単なことではない。「疲れてきた中で、もっとプロフェッショナルな戦いの選択は必要」(ペトロヴィッチ監督)だ。

 決して最高の締めくくりではなかったが、「練習試合でこういう状況になって良かったと話していた」と遠藤が言ったように、キャンプでトライ&エラーできたことはポジティブな点だろう。進化するにあたって苦しみは伴うモノ。今季の浦和はその壁を乗り越えて新しい姿を見せると同時に、結果を得ることができるか。(菊地 正典)

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