Photo: Atsushi Tokumaru
韓国勢には相性◯も、“15年モデル”で堅実な滑り出しか
昨季、うっすらと視界に捉えたアジアの頂。「ACLは今季、最もプライオリティーが高い大会」と遠藤が公言するように、G大阪にとって至上命令となるのがアジア王者の奪回だ。
富士ゼロックス・スーパーカップで広島に敗れたG大阪だが、キム・ジョンヤを含めて一部の選手を温存したのは、ひとえにACLで好スタートを切るため。結果的にベスト4に進出したものの、昨季のグループステージでは1分2敗という最悪の滑り出しで苦戦を強いられただけに同じ失敗を繰り返すわけにはいかない。とりわけ今季は大会序盤の3試合中、2試合がアウェイ。スキあらば勝利を狙う姿勢に変わりはないが、アウェイの引き分けは大きな価値を持つだけに、チームは慎重な入りをするはずだ。
「この結果をACLとリーグ戦につなげていきたい」(長谷川監督)。広島相手に未知数な攻撃陣の組み合わせをあえてぶつけた指揮官だが、水原三星戦では攻守のバランスが取れる“15年モデル”で挑むことになりそうだ。広島戦では「前線から狙いとする守備ができなかった」(長谷川監督)だけに、体力的にも十分な倉田らが2列目に入るだろう。「相手はKリーグ2位だし、アウェイで簡単な試合にはならない」と遠藤は劣勢も覚悟済みだが、昨季のACLではKリーグ勢相手に4勝1分1敗と優位に立つ。
「ACLでは高さが必要になる試合もある」と長谷川監督はキム・ジョンヤの対人能力に期待を懸けるが、凡ミスだけが懸念材料だ。ただ、新戦力を加えた攻撃陣はまだ本領発揮にはほど遠いものの、長沢の高さや、藤本の左足は確実に計算が立つ武器でもある。「無失点を目指しながら、我慢強くやる」(遠藤)。最低でも勝ち点1を得たい一戦だ。(下薗 昌記)