Photos: Atsushi Tokumaru
鹿島2-1水戸
満足できない内容。「かなり改善が必要」(石井監督)
開幕前最後のテストマッチで手ごたえを手にしたのは、勝ったチームではなく負けたチームだったかもしれない。先週のプレシーズンマッチ・讃岐戦(2○1)に続き、終盤に決勝点を奪い勝利した鹿島だが、その試合内容は決して満足できるモノではなかった。
8分にピッチをワイドに使った速攻で水戸を左右に振り回し、最後にジネイがPSM初得点を挙げたところまではまずまずだった。しかし、リードを奪ったのに相手を押し込むことができない。逆に、外へ外へと相手を追い込む守備がこの試合でも徹底できず、36分には佐藤和樹のドリブル突破からパスをつながれ、最後は逆サイドに走り込んだロメロ・フランクに豪快な同点弾を許してしまった。
後半からは、ハマらないプレスを少しセーブして守備を安定させようとしたが、得点したフランクだけでなく、兵働や船谷が絡む水戸の中盤に何度か危うい場面を作られてしまった。
72分、遠藤に代わって中村が入るとようやくゲームを掌握。技巧派MFがスルーパスやループシュートなどらしさを発揮して相手ゴールを脅かすと、87分に決勝弾が生まれる。右CKのこぼれを拾った大橋が小笠原につなぎ、もう一度ゴール前にクロスを送ると、途中出場の鈴木が頭から飛び込み、辛くも鹿島が勝利した。
「内容的にはあまり良くなかったが、しっかり勝ち切れてよかった」と振り返った石井監督も、2試合続けてミスによる失点があったことについては「かなり改善が必要」と渋い評価。誰が出ても一定の戦いができることを企図したプレシーズンだったが、思うような結果は得られなかった。 (田中 滋)