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水原三星0-0G大阪
極寒アウェイで引き分けをもぎ取ったG大阪
「メンバーを見れば、この試合の意図は分かってもらえる」。戦前、こう話していた長谷川監督の狙いは、ある“サプライズ”とともにメンバー構成に現れた。
遠藤不在――。背番号7がACL開幕戦で先発から外れるのは初めてである。「相手には攻撃のタレントがいるので今野と(井手口)陽介のダブルボランチにした」(長谷川監督)。昨季Kリーグ2位の水原三星。MFクォン・チャンフンとMFサントスを警戒し、バイタルエリアの強化を図ったG大阪だが、立ち上がりに主導権を握ったのは水原三星だった。
遠藤を欠く中盤の底は守備面では奏功したものの、攻撃時は縦へ攻め急ぐ、“副作用”を露呈。「序盤はリスクを負わず、シンプルに攻めようと話していた」と丹羽は振り返ったが、パトリックは最前線でエアバトルに苦戦。最終ラインも上げられず、相手の波状攻撃を招く一端となっていたのも事実だった。
そんな劣勢でも最初に決定機をつかんだのはG大阪だ。18分に倉田の縦パスに抜け出したパトリックがポスト直撃弾を放つ。しかし、水原三星も直後にクォン・チャンフンが3度、際どいシュートを繰り出し、盛り返した。「攻めの流れが悪ければ、下がって組み立てろと指示されていた」と倉田。徐々にボールが落ち着き始めたG大阪は54分に宇佐美が決定機を迎えるも、これは痛恨のシュートミス。
是が非でも勝ち点3を得たい水原三星は選手交代でギアを上げるが、ゴール前で決定力を欠き続けた。スコアレスドローが濃厚と見られた90分、G大阪はバー直撃弾を許し、肝を冷やしたが、荒れた芝と氷点下の冷え込みを記録した厳しいアウェイの地で、辛うじて勝ち点1を手にした。(下薗 昌記 )