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■ジェフユナイテッド千葉
し烈な競争でチームが活性化。勝利あるのみ
20人以上が入れ替わった今季の千葉だが、チームの結束は日増しに深まっている。その原動力はコミュニケーションだ。「話す意識は高い」と選手も手ごたえを口にし、ニューイヤーカップ宮崎ラウンド、ちばぎんカップを制する要因にもなった。
また、「開幕までにいろいろ試す」という関塚監督の方針の下、定位置争いを繰り広げたことがチームの活性化につながった。結果として、右SBでは守備面で存在感を示す多々良、CBでは身体能力に優れたイ・ジュヨンが台頭。ボランチはアランダの相方を模索中だが、攻守のバランスに優れた佐藤勇や攻撃力が魅力の山本、守備力とフィード力に長けた富澤がその1枠を競い合っている。経験豊富な選手たちが切磋琢磨していることが、チームに良い影響を与えている。
レギュラーの顔ぶれが固まってきた千葉だが、戦術面では不安を残す。プレシーズンマッチではボールの取りどころを明確にできず、相手にプレスをはがされる場面が散見。攻撃面では、引いた相手を崩す術が試せていない。ただ、開幕戦は「勝ち点3を取ることが何よりも大事」(富澤)。悲願のJ1昇格のためにも、勝利を奪うことが求められる。(松尾 祐希)
■徳島ヴォルティス
準備万全。進化した徳島を見せ付ける
長島裕明新監督の下、“新生・徳島ヴォルティス”として迎える初陣。
始動してから、繰り返し耳にしてきた二つの言葉。“アグレッシブ”と“コレクティブ”。ボールを持てば最短でゴールへ向かう道を第一に選択し、正確さも求めながら躍動感のある戦いができるチーム作りを行ってきた。昨季はボールを奪ってからシュートまでの平均時間がリーグ20位にとどまったが、キャンプ中に行われた対外試合では明らかにスピード感が増しており、速攻も頻繁に見られるようになった。それに加えて、中盤がペナルティーエリア内に飛び出して得点に絡む動きも顕著に表れ始めている。9日の練習試合・長崎戦(2○1/45分×3本)でペナルティーエリア内に進入した岩尾のクロスに濱田が合わせて得点を挙げた場面があったが、これは今まではなかなか見られなかった形だ。課題であった得点力不足解消に向けての具体的な施策が、キャンプを経て順調に浸透してきた証と言える。
とはいえ、公式戦はすべてがうまくいくほど甘くない。しかし、それは相手も同様。まずは積み上げてきたモノを信じてトライできるかどうか。クラブスローガンの如く、『勇往邁進』する姿に期待したい。(柏原 敏)