Photo: Atsushi Tokumaru
サイドの攻防が試合の行方を左右するというのはサッカーの常だが、この試合も例外ではない。両サイドに幅を取り、相手の守備網を広げて突破可能なスペースを作り出していく大宮の攻撃において、サイドハーフを務める泉澤とネイツ・ペチュニクのパフォーマンスに懸かる部分は大きい。
左サイドの突破口として評価を確立している泉澤に加え、サイズのあるペチュニクの加入はチームに新たなオプションをもたらしている。ビルドアップが詰まったときにターゲットになれるだけでなく、逆サイドからのクロスに飛び込む形が確立されれば、分かっていても止められない得点パターンになるはずだ。
泉澤はペチュニクが加入したことによる変化を、次のように語っている。「昨季まで右でタメを作って僕のほう(左)でしかけることが多かったけど、ネイツがシンプルにプレーするタイプなので、あえて(テンポを)遅くしているところがある」
勢いに乗った攻撃参加に持ち味のある左SB沼田の存在もあって、トレーニングやプレシーズンマッチの山形戦(2○1)では泉澤が緩急の“緩”の部分を意図的に担う機会も増えた。泉澤自身にとっても新境地であり、より効果的な局面を見極めてしかけるというチャレンジがプラスに働けば面白い。
また、彼らは守備においても重要なタスクを担うことになる。まずはサイドに追い込むことを基本とするだけに、両サイドハーフが相手をうまく誘導できれば後方の選手たちの負担も減る。泉澤とペチュニクが下がり過ぎず、チーム全体がコンパクトさを保ってボールを奪い切れていれば、大宮のリズムは自ずと生まれてくるはずだ。(片村 光博)