後半は一進一退も、浦和が勝負強さを発揮
立ち上がりからペースを握ったのは浦和だった。ボールを支配して武藤を中心に積極的に攻撃をしかけ、ボールを失っても素早い切り替えとプレスバックで相手に攻撃を許さない。中央を固める柏の守備を崩すことに苦労はしつつも、前線が流動的にポジションを変え、「真ん中でのコンビネーションが生まれづらい部分があったけど、そのぶん、サイドはすごく空いていることが多かった」と武藤が言うように、両サイドを中心に工夫をしながら攻撃をしかけていく。31分に関根のクロスを武藤が胸で押し込んだシーンは際どい判定ながらノーゴールとされたが、後半に入って52分、李が浮き球を収めてからうまく反転して左足でシュートを放つ。これを柏のGK中村がはじくと、「負けて『あれはゴールだった』という言い訳だけはしたくないと思っていたので、絶対にゴールを決めて勝ってやろうと思っていた」と言う武藤が押し込み、浦和が先制する。
しかし、昨季から「中3日ならいいけど、中2日はキツい」と選手たちが話していた過密日程が原因で浦和の運動量が落ちると、対照的に柏が勢いを増す。64分、伊東が持ち運んでからペナルティーエリア内でディエゴ・オリヴェイラが柏木、森脇をかわしてシュート。さらに茨田が詰めたシュートもともにGK西川に防がれるが、このこぼれ球を大谷が押し込んで同点に追い付く。その後はよりオープンで一進一退の攻防が続き、どちらに勝ち越しゴールが生まれても不思議ではない展開になったが、84分、武藤のCKを途中出場のズラタンが合わせて浦和が再び勝ち越し。6分という長い後半ロスタイムにも浦和は最後まで集中力を切らさなかった。
浦和はこれで4年連続のJ1開幕戦勝利を果たすとともに公式戦連勝スタート。一方で柏は2年間ホームで負けていなかった浦和戦を落とし、ミルトン・メンデス新体制は黒星スタートとなった。(菊地 正典)