カウンター一閃。大宮が示した新たな一歩
いかにボールを握り、イニシアチブを取って戦えるか。結果と同時に大宮が追い求めることを踏まえると、上々の立ち上がりだった。FC東京のプレッシャーをいなしながら、サイドを中心に前進。守備時も含めて高いプレーエリアを保てていた。
ただ、20分を過ぎたあたりから様相は変わってくる。「スタートからわれわれが少しアクティブに行ってボールを持ったり、チャンスを作ったりしていたが、時間が経つにつれてボールをロストして守備に追われる形でゲームが進んでいった」(渋谷監督)。結果的に、ここで生まれた流れが最後まで続いていくことになる。 それでも前半は最終ラインの高さを保てていたが、後半に入ると徐々に後退。陣地回復が難しくなり、ボールを奪ってもFC東京に奪い返されるシーンが目立つようになっていった。ただ、大宮は崩れることなく対応し、反撃のときを待った。
「(守備の時間帯が長くなることを)想定はしていたので、『みんなでハードワークして、開幕戦だし手堅くやろう』と話していた」(菊地)。 我慢が報われたのは69分。カウンター気味の攻撃から岩上がボレーで豪快にネットを揺らし、アウェイチームにリードをもたらした。
先制後はFC東京の横幅を使った攻撃に揺さぶられ続けることになったが、最終的に完全な形でクロスを上げさせることはほとんどなく、強引さを増した相手の攻撃にしっかりと対応。最後まで得点を許すことなく、開幕戦の勝利をつかみ取った。
J1復帰初戦を白星で飾った大宮。最高の結果とともに、新たな一歩を踏み出した。(片村 光博)