G大阪サポーターの誰もが白星スタートを願った開幕戦を終え、スタジアムには早くも自チームに対する手厳しいブーイングが響き渡った。
シュート数だけで見れば9対10―。昨季のナビスコカップ決勝(0●3)のように一方的に試合を支配されたわけではないが、鹿島の勝負強さに屈した格好だ。
今季公式戦3試合で得点はわずかに『1』。本領発揮にはほど遠い攻撃陣だが、鹿島戦で垣間見えたのはむしろこの先への期待感である。
ACLの水原三星戦(0△0)の先発から実に6人を入れ替えたが、特筆すべきは攻撃陣の顔ぶれだ。宇佐美とパトリックの2大エースはそろってベンチを温めたが、長沢を最前線に配置する攻撃陣は一定の機能性を発揮した。
まだ成熟するにはほど遠い段階だが、長沢と藤本による“清水コンビ”、そして藤本とアデミウソンによる“横浜FMコンビ”は、単発ではあるものの確かなケミストリーを起こしていた。
41分にバー直撃弾を放った藤本は後半にもアデミウソンのパスに抜け出し、ビッグチャンスを得たが「あとはああいうところを決め切れるかどうか」(長谷川監督)。
ACLとリーグ戦で二冠を目指すが故の、贅沢な試行錯誤―。大阪の雄にとって、いまは我慢の時期である。 (下薗 昌記)