後半に限ったシュート数は、熊本の1本に対して松本は7本。合計でも7本対10本と松本が上回ったが、熊本は最後までゴールを割らせず、清川新監督の初陣を勝利で飾った。
勝因の一つは、試合序盤で優位に立てたこと。プレシーズンから、“ボールを奪いに行く”という昨季築いた守備を継続してきたが、この試合ではややブロックを作った状態から外へ追い込み、出どころを抑えてうまくコースを切る対応から、中盤でのボール奪取を実践。また奪ってから相手の背後を狙う意図で、前線の動き出しを生かすパスを供給して流れをつかんだ。PKを得た場面も、清武のスプリントを見逃さなかった上村の縦パスから生まれたモノ。得点には至らなかったが、31分にも右サイドで連係して相手の裏を取る形を作った。
ただ後半は、松本がシンプルにロングボールを入れ始めたことで最終ラインを押し下げられ、ほとんど相手陣内にボールを運べなかった。カウンターでも簡単にボールロストし、前線でタメを作ることもままならない苦しい展開となった。それでも、「なんとか体を張って」(清川監督)無失点で勝利し、新体制で結果を出したことは次節以降への大きな一歩だ。
一方の松本は、「(うまくいかなかった)前半がすべてだった」と反町監督。後半の戦い方を今後のスタンダードにしたい。(井芹 貴志)