ロングボールとカウンターで岐阜を突いた4得点
群馬が、チーム力で岐阜をねじ伏せた。
エヴァンドロ、レオナルド・ロシャ、レオミネイロのブラジルトリオを前線に配置する岐阜に対して、群馬は常盤、小牟田の和製2トップで応戦。序盤は、開幕戦独特の緊迫感に包まれる。両陣営ともに手探りが続く状況下、均衡を破ったのは群馬のセットプレーだった。12分、瀬川の右CKを坪内がヘッドでねじ込み、先制点を奪い取る。「立ち上がりの良い時間帯に決めることができた」(坪内)。先手を取ったことで心理的に優位に立った群馬は、ロングボールとカウンターを組み合わせた攻撃で主導権を奪っていく。“追い風”が吹いたのは、34分だった。クロスに飛び込んだ常盤と瀬川が、ゴール前で岐阜守備陣と交錯。微妙なプレーだったが、PKのホイッスルが吹かれる。それを常盤が確実に沈めて2-0。群馬が2点リードで前半を折り返す。
後半も大勢は変わらなかった。岐阜は前線に難波を投入し反撃を試みるが、群馬は坪内、松下のベテラン守備陣が冷静に対応して攻撃の糸口すら与えない。組織的なブロックで岐阜の攻撃を封じると、前線のスピードを生かしたカウンターを繰り出していく。60分には、高橋の左クロスを瀬川がボレーで流し込み3-0。83分には、カウンターから抜け出した瀬川がダメ押しとなる4点目を決めて引導を渡した。
服部監督が「キャンプから積み上げてきた自分たちのスタイルをゲームで表現することができた」と話せば、ラモス監督は「草サッカーと同じでミスの連続。最初から最後までバタバタして何もできなかった」とまくし立てた。完成度で上回る群馬が、チームとして形を成さない岐阜を一蹴する結果となった。(伊藤 寿学)