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[G大阪]必要なのは、エースの覚醒/AFCチャンピオンズリーグ 試合後コラム

2016/3/4 6:00


Photo: © J.LEAGUE PHOTOS

 ドローに終わった直後、市立吹田サッカースタジアムではJ1開幕戦の鹿島戦(0●1)に続いて、ブーイングが響き渡った。新スタ元年に花を添えるべくACLとJリーグの二冠を目指すG大阪だが、公式戦4試合を終えていまだ勝利から見放されている状況だ。

 原因は明確である。「後半だけで3点ぐらい取れていた。決めるべきところで決めないとなかなか勝てない」(遠藤)。当たり外れの波があるパトリックが再三チャンスを逃したのはもはや想定の範囲内だが、エースの宇佐美がやや本来のキレを欠いているのがチームの低空飛行につながっている。「僕が自ら外に出たわけじゃない。交代については何も言いたくない」。メルボルン・ビクトリー戦では、逆転を目指す時間帯に途中交代。試合後憮然とした表情で、振り返った宇佐美だが、指揮官からの信頼が低下しているのは最近の起用法を見ても明らかだ。

 J1開幕戦では先発を外れ、66分から途中出場。「自分のサイドから失点して負けた。その責任を痛感している」と守備面でチームの足を引っ張る格好に。メルボルンV戦では今季初めて2トップの一角で起用されたが、攻撃に専念できるポジションだったにもかかわらず、宇佐美らしいドリブル突破や鋭いシュートは見られなかった。

 パトリックのゴリ押しやアデミウソンのタメ、藤本の左足など多くの武器がそろう今季の攻撃陣だが、唯一無二の存在が“万能エース”の宇佐美のはずだ。57分の同点ゴールは宇佐美らしいロングキックの精度で演出したモノだが、背番号39の最大の武器は自らしかけて、フィニッシュを放つこと。75分間の出場でシュート2本は物足りないと言わざるを得ない。

 公式戦4試合でFW陣が奪ったのはわずか1点。「一つ勝てば、ガラリと流れは変わる。それが次の甲府戦になるようにしたい」と宇佐美は自らに言い聞かせるように言った。攻撃の形は徐々にできているだけに、あとは前線の覚醒を待つだけだ。 ( 下薗 昌記)

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