Photos: Atsushi Tokumaru
大宮戦の反省を生かして、ACL初勝利をつかむ
一時はヒヤリとしたものの、終わってみれば3得点の快勝劇。FC東京は今季のACL初勝利を挙げ、公式戦の連敗も『2』で止めた。
強く意識したのは、J1・1st開幕戦・大宮戦(0●1)の二の舞いにならないことだった。その試合では主導権を握りながらも、相手のワンチャンスを生かした1得点を最後まで上回れず敗北を喫した。この試合もベトナム王者のビン・ズオンに対して、FC東京はボール保持で勝ることが必至だった。だからこそ、相手のカウンターパンチに細心の注意を払う必要があったが、「最初にペナルティーエリアに入られたシーンで先制を許してしまった」と城福監督が語るように、20分に相手の主将にゴールを奪われてしまう。
尻に火が付いた選手たち。敗れることになれば、いきなりACL2連敗となり、グループステージ突破がかなり厳しくなる。幾度となくゴールに迫りながらネットを揺らせない時間が続いたが、後半に入りようやく歓喜の瞬間が立て続けに訪れた。
50分、この試合先発に抜擢されたサンダサとネイサン・バーンズのコンビから同点弾が生まれると、68分にはビン・ズオンのオウンゴール、84分には途中出場の前田が頭で決めて、点差を広げていった。
結果的には相手との力関係どおりのスコアになった。サイドから何度も果敢にしかけた阿部も「大宮戦と同じような展開だったけど、あの試合での反省を生かせたと思う」とチームにもポジティブな影響を与える勝利であることを強調した。一方、指揮官はここ2試合でチームに突き付けられた課題の本質を見つめる。「見たくもない(敗戦)試合を見てきた中で、その悔しさが肥やしになる。それが今日の逆転につながった。これからもプレーとその悔しさを同時に突き詰めていかないといけない」(城福監督)。
貴重な勝利。ただ、新生城福トーキョーに胸を撫で下ろす暇はない。(西川 結城)