Photo: Atsushi Tokumaru
■浦和レッズ
リーグ戦のホーム開幕戦。大声援を力に
今節の磐田戦は浦和にとって4連戦の最後の試合となる。2月24日のACL第1節・シドニーFC戦(2○0)から中2日、中3日、中3日と過密日程だが、3月2日のACL第2節・浦項戦(0●1)ではJ1・1st第1節・柏戦(2○1)から先発を9人入れ替え、柏木、宇賀神、関根、李らは遠征に帯同せず。西川と槙野は3試合連続でフル出場しているが、チーム全体の疲労度は過密日程の割には蓄積されていない。
公式戦2連勝で迎えた浦項戦は選手たちが「勝てた試合」と実感しながら勝ち点を取れなかっただけに精神的な影響も否定できないが、「この敗戦で下を向いてはいけない。こういう試合のあとは引きずらないようにしないといけない」(那須)。もちろんチームとしての反省は必要だが、良い意味で大会とメンバーが変わることで切り替えたい。
磐田はかつてJリーグを席巻した時代もあったとはいえ、3年ぶりにJ1に復帰したチーム。ペトロヴィッチ監督が毎試合のように言っているように、Jリーグは力が拮抗していてどの試合も簡単ではないが、磐田がJ2で戦っている間も毎年のようにJ1でタイトルを争い、今季こそ頂点を目指すチームとして実力の違いを見せなければならない。
すでにシドニーFC戦でホーム開幕戦は迎えているが、磐田戦はリーグ戦としてのホーム開幕戦。シドニーFC戦は平日ということもあり入場者数は19,500人とやや寂しい数字だったが、この試合は多くのサポーターがスタジアムに駆け付けるだろう。その多くのサポーターの期待に応えるためにも、そして浦項戦の敗戦を払しょくするためにも、埼スタで“浦和ここにあり”という試合を見せたい。(菊地 正典)
■ジュビロ磐田
名古屋戦は過去のこと。磐田は“次”へ向かう
言うのは簡単だが、行動に移すのは難しい。しかし、立ち止まってはいられない。
2月27日に行われたJ1開幕戦。磐田は名古屋と対戦し、0-1で敗れた。3季ぶりのJ1へ意気揚々と乗り込んだサックスブルーは、ピッチの中で戦い方を変えた相手を上回ることができなかった。
アダイウトンが存在感を発揮したが、言い替えればその他の攻め手に乏しかったということだ。ゲームキャプテンの上田は「(アダイウトンを)急いで使い過ぎて、(リズムを)落ち着かせることができなかった」と振り返った。左サイドの武器を最大限生かすためにも、中央のコンビネーションも意識し、相手の目を中に向けたところで外に振るような連係も見せなければならない。選手同士の距離感を保つこと、味方へのサポートを怠らないことが重要になる。
そして、今週の練習である。名古屋戦での問題点を共有したチームは、浦和戦に向けて明るい雰囲気でトレーニングメニューをこなした。初戦を落としたが、長い目で見れば34分の1だ。巻き返すチャンスはまだまだ残されている。
太田は浦和について「パスで崩して人数をかけてくるチーム」とし、「奪ったあとに素早くゴールまで行ければチャンスはある」と意気込んでいる。浦和は2日に韓国でACLを戦っているだけにフィジカル的なアドバンテージもある。
気持ちを切り替えてやっていきたい――。負けたあとの常套句と言われればそれまでだが、磐田の選手たちは本当の意味で“次”に意識を傾けている。名古屋戦はもう過去のこと。彼らの目の前には、Jリーグ最高レベルのビッグクラブとの対戦が待ち受けている。(青木 務)