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“良い守備が良い攻撃を作る”。神戸、原点を体現
今季初勝利を6発大勝で飾った神戸だが、2点先行しながら前後半をまたぎ15分で逆転される苦しい展開。勝利の女神は一度は神戸を見放しかけた。
立ち上がりに攻め込んだのは新潟。だが、その勢いは即座に止まる。9分、自陣ゴール前で小林が石津にボールを奪われ先制弾を許すと、ホームの神戸は“守備のギア”を入れた。[4-3-3]のシステムで新潟のポゼッションを制限。新潟のアンカー・小林や加藤、レオ・シルバの中盤を藤田、前田、村松がケアし、前線も献身的なプレスを敢行。「相手は起点を作れなかったと思う」と村松が自画自賛する守備で、新潟から“良さ”を奪い素早い攻撃を繰り返した。
45分にGK守田のスキを突き、相馬が加点したところまでは神戸にとって会心の出来だった。ところが前半のラストプレーで指宿が得点し反撃の狼煙を上げた新潟はハーフタイム、「このまま終われない」と吉田監督が選手たちを奮い立たせる。49分、60分とラファエル・シルバが立て続けにゴールを挙げ、瞬く間に逆転。新潟が底力を示した。
それでも、神戸は再び“守備のギア”を入れ直す。57分に投入された小川がトップ下で相手ボランチのケアをしながら前線の守備にスイッチを入れると、速攻のエネルギーが沸騰した。67分にレアンドロが同点弾、69分、73分にはペドロ・ジュニオールが逆転弾と追加点を挙げ、85分には相馬が単騎突破から6点目。電光石火の攻撃で新潟を突き放した。
つねに“厳しい”の枕詞が付くネルシーニョ監督も高評価だ。「ハードワークするところはやり続けてくれた」。良い守備が良い攻撃を作る―チームコンセプトを遂行し、神戸が今季初勝利を飾った。(小野 慶太)