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仙台はFC東京から期限付き移籍中の三田が、契約の関係上、この試合に出場できない。代わって、藤村が富田とボランチでコンビを組んだ。一方のFC東京は、ACL第1節・全北現代戦(1●2)の途中まで組んでいた米本と橋本のコンビを、「この試合はセカンドボールを拾い合うところからスタートする」(城福監督)という展望の下、中盤の底に配置した。
彼らボランチを中心とした中盤の激しい競り合いが続く中で、両チームがそれぞれのファーストシュートで試合を動かす。7分に仙台がCKから渡部のゴールで先制すると、9分にはFC東京が小川のFKからの流れでオウンゴールを誘い、追い付いた。
その後はFC東京が右サイドを中心に攻め、仙台がカウンターを狙い、FC東京がボランチのところで寸断して返し…という展開が続く。FC東京優勢の展開ながら、クロスをポジショニングの良い両CBがはじくなどして、仙台は耐えた。
しかし51分、スローインからの流れで、前田が勝ち越し点を記録。これで目が覚めたか、藤村が前を向いて勝負する場面が増えるようになり、仙台は攻勢に出る。64分には金久保に代わって金園が前線に入り、攻撃の圧力を強めた。
中盤が間延びし出した時間帯になると、仙台はボランチと前のポジションが遠くなり、その間をFC東京のボランチにカットされて苦しい展開が続いた。
71分に仙台ベンチは水野を投入し、リャン・ヨンギをボランチに下げて攻撃色を強めた。これにより高い位置でのボール保持に持ち込み、あとは中央を固め始めたFC東京をどう崩すかが問われた。
終盤は仙台が渡部を上げ、パワープレーを敢行。ここでFC東京は高橋をボランチとして投入し、橋本をSBに回した。仙台はこの布陣を破れず、試合はこのまま終了。良くも悪くも、両チームのボランチの存在感が勝敗につながった一戦となった。(板垣 晴朗)