戦前に想定されたとおり、東京Vがボールを保持し、讃岐が堅いブロックを自陣で敷いた。崩せるか、崩させないか。焦点が明確な中で始まった試合は前半、東京Vのシュート数がゼロという結果に終わった。12分に永田が先制点を挙げたことで、讃岐の[4-3-3]のシステムが東京Vのボール回しをほぼ完璧に抑え込み、讃岐がゲームプランを着実に遂行する流れを作った。
東京Vは後半、アラン・ピニェイロや南を投入してポゼッションに変化をもたらす。背後への飛び出しなどでスペースメークし、クロスやミドルシュートでゴールに迫った。だが、讃岐は崩れない。冨樫監督は「もっと早くからそういう回数が増えていればチャンスはあっただろう」と悔しがるが、シュート数こそ増えたものの肝心のゴールが遠い。東京Vはもどかしさからプレー精度を高められなかった。
すると、讃岐自慢のカウンターが火を噴いた。74分、途中出場のアランの突破から馬場、高木を中継し、最後は左サイドから飛び込んできた仲間が開幕戦に続く2試合連続弾で加点に成功。後半ロスタイムに平本が得点し一矢報いた東京Vだったが、反撃の狼煙はあまりにも遅かった。
開幕戦を勝利で飾り、2連勝を期して臨んだ両雄のマッチアップは讃岐に軍配。北野監督は「2点目は全員で取った得点」と連動した形を評価。讃岐が迷いのないスタイルでホーム開幕戦を飾った。(小野 慶太)