Photo: © J.LEAGUE PHOTOS
群馬が鋭利なカウンターと堅牢な守備を披露
鋭利なカウンターと頑強な守備が、群馬に2試合連続の白星をもたらした。
開幕勝利の勢いもろとも金沢を迎撃した群馬の戦いに、ブレはまったくなかった。キックオフ直後こそ金沢の奇襲にたじろいだが、それをいなすと自分たちのスタイルを随所に発揮していく。電光石火のショートカウンターが炸裂したのは32分だった。前線から激しいタックルを喰らわせた高橋がボールを奪うと、サイドの瀬川へとパスを送る。瀬川は迷いなく“縦”を選択すると、スピードに乗ったドリブルでサイドをえぐってクロスを送る。それを高橋がヘッドで合わせてスタンドを沸かせた。DF二人がマークに付いていたが、関係なかった。「スピードに乗っていたので、タイミングを合わせればいけると思った」(高橋)。先制点で勢いが加速した群馬は42分にも舩津が左サイドでボールを略奪。舩津はバイタルエリアがぽっかりと空いているのを確認すると、ミドルレンジから右足を一閃。アウトへかかるようにしてゴールへと一直線に飛んだシュートは、ポストを叩いてゴールマウスへと吸い込まれた。舩津は「高い位置で奪えたのでゴールがすぐに見えていた。会心のシュート」と、移籍後初ゴールを喜んだ。
2度のカウンターでゲームを優位にした群馬は、前半終了間際に1点を返され2-1で後半へ。そこからは我慢の戦いだった。攻撃的な選手を投入してくる金沢に対して、ベクトルが前へ向かず押し込まれる時間帯が続く。しかし、ベテラン・坪内と野生児・川岸の両CBが金沢の攻撃を徹底的にはじき返してシュートを許さない。終わってみれば群馬が後半に許したシュートは公式記録上ゼロ。堅牢なディフェンスで金沢の反撃をかわして7年ぶりの開幕連勝を果たした。金沢は中盤のタレントとFW陣がかみ合わずに開幕2連敗。チームの完成度の明らかな違いが、勝敗を分ける形となった。(伊藤 寿学)