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「相手をしっかり分析し、対応するための準備をしてきた」と横浜FCのミロシュ・ルス監督は語る。その分析には当然、「ボールに勢いよく来る」(佐藤)松本の持ち味も含まれていたはずだった。しかしキックオフからわずか37秒、ロングボールに抜け出した山本に、角度のないところからGK南がニアをぶち抜かれる。吹きつける風と大粒の雨の中、「こういう天候なのでユニフォームを汚したほうが勝つ」(反町監督)という言葉で送り出された松本に対し横浜FCは、単純に走り合いに負け、単純に球際で負け、ミスを連発した。サイドに早く持ち出してのクロスしか攻め手がないにもかかわらず、前線でターゲットになれるFW大久保はベンチにもおらず、35分にはCKから追加点を許してしまった。
雨の弱まった後半は主導権を握って攻めてはいたが、それは「相手が守りに入り、前から来なくなった」(寺田)からであり、小野瀬のPK失敗を含め3度あった決定機も決め切れなかった。終盤には新外国籍選手FWイバを投入したが、放り込むのか、つないで崩すのかはっきりせず不発に終わる。「天候やリードしたあとの戦い方を、ベンチを気にせずに自分たちで進めることができた」(反町監督)松本が、力の差を見せ付ける結果となった。(芥川 和久)