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■サガン鳥栖
ゴール前の質に課題。甲府のカウンターは要警戒
前節は鹿島に敗れ(0●1)、星が五分に戻った鳥栖。マッシモ・フィッカデンティ監督は試合内容に一定の評価を示しながらも「ゴールから15mのところ」を課題に挙げた。「ゴールに向かうことはできたが、本当に良い形というのはあまり作れなかった」と言葉を続けたようにゴール前での質について満足感は得られなかった。「高い位置で奪えていないというのも攻撃に迫力を欠いている要因」と藤田が話すように単純に攻撃の問題ではなく、守備との関わりも影響している。ただ、今節の相手、甲府は高い位置で簡単には奪わせてくれないだろう。
それは甲府のスタイルが関係する。「甲府は試合をとおして守備の時間がすごく長いというのを受け入れた戦い方をすると思う」。フィッカデンティ監督は甲府が引いた上で「こちらの選手が前がかりになったところをカウンターで狙うというのが向こうの戦い方」と想定している。奪った瞬間に前線に素早く入れてくるだけに、高い位置で奪い返しに行くのは困難。現状の課題については甲府相手にはまずは別物と考えるべきだろう。「バランスを崩すことなく向こうにチャンスを与えないように戦っていきたい」(フィッカデンティ監督)。それが今節の大きなテーマだ。(杉山 文宣)
■ヴァンフォーレ甲府
負傷の河田に代わり、ゴールマウスは岡西が守る
前節・G大阪戦(0●1)はやりたいサッカーではなく、やらないといけないサッカーをやってきたG大阪に押し切られて相手に今季初勝利を献上した。今節は試合の入りが重要で、アラートに戦い、無失点の時間を長くすることが勝ち点3への道となる。
黒木は先発復帰できそうだが河田、松橋が軽度のけがでメンバーを外れる可能性が高く、このポジションをどう埋めるかがポイント。10日の段階では岡西と田中が有力候補。岡西は昨季のナビスコカップ・鳥栖戦(0△0)がプロデビュー戦で、「使ってもらえるのなら運命を感じる。まずは点を取られないように頑張る。去年のイメージはあるけど、鳥栖は監督も代わっているので参考にはならない」と冷静。強さと高さと実績の豊田だけでなく、岡田、吉田、キム・ミヌ、藤田という選手が繰り返しスプリントしてくる鳥栖の圧力を受け止め、奪ったボールを効果的なカウンターにつなげられなければ得点チャンスはそうそう作れない。
甲府は混戦の中で6位にいるが、上位に居座るためにはこの試合でも勝ち点は必須。G大阪戦で突き付けられた課題である試合の入りやマンツーマンとゾーンの使い分けの判断などを修正し、堅い甲府を再構築して鳥栖に挑む。(松尾 潤)