Photo: Atsushi Tokumaru
「(柿谷)曜一朗に焼肉をおごってもらわないと(笑)」。前節の試合後インタビューで、キム・ジンヒョンはジョークとともに会心の笑みを浮かべた。
相手のスキを逃さない精度の高いキックの先にいたのは柿谷。J1で21点を奪って飛躍を遂げた13年に彼の代名詞にもなった“裏抜け”がさく裂した。試合後は「1点を決めてOKではない」と必要以上に喜びを露わにすることはなかったが、ホーム開幕戦を前に今季初得点が生まれたことは大きい。一つ肩の荷が下り、プレーに余裕も生まれるだろう。
復帰後初となるキンチョウスタジアムでのプレーに自然と期待は高まる。そんな柿谷を中心に、守備意“縦への意識付け”で、どう得点を奪うか識を高く今節に臨んでくる群馬からどう得点を奪うか。攻撃面での連動や精度、迫力が求められる中、今週の練習では“縦への意識付け”を行った大熊監督。9日の紅白戦では主力組が4得点と猛威を振るった。ソウザのミドルシュート2発に裏に抜けたブルーノ・メネゲウの1発、柿谷とリカルド・サントスの連係で左サイドを崩して右サイドの杉本が決めた形など、バリエーションも多彩だった。ホーム開幕戦を前に「アグレッシブに戦いたい」と大熊監督は話す。ただし、必要以上に前掛かりになってカウンターを受ければ、それは群馬の思うツボ。「アグレッシブに」と語る指揮官自身、「群馬のカウンターは迷いがない。推進力を出させないようにしないといけない」とも警戒する。
開幕戦から修正を施した前節の守備のバランスを崩さず、それでいて、前へ向かう意識を高めること。一戦ごとに成長を求めながら、C大阪は開幕3連勝を目指す。( 小田 尚史)