Photo: Atsushi Tokumaru
■セレッソ大阪
勝ってはいるものの、攻撃の質、アイディアに課題
第1節の町田戦。第2節の水戸戦。C大阪はともに1-0のスコアで開幕2連勝を達成した。2試合ともにアウェイであり、ホームチームはそれぞれ歴代最多の観客動員数を記録。ホームに熱い声援が注がれる難しい状況の中で勝ち切ったことは評価できる。昨季以上に分厚い選手層を誇る今季のC大阪。勝ち点を失えば不穏な空気も漂いかねない中、チームの結束を高める上で、これ以上ない滑り出しとなった。
ただし、「勝っているとは言え、やるべきことは多い」と、指揮官は冷静に現状を捉えている。課題の一つが攻撃面。開幕戦では山村の規格外の高さ。前節はキム・ジンヒョンのキック1本に抜け出した柿谷。いわば、超J2級の個の力で決勝点をもぎ取ったが、ビルドアップやサイドからのクロスの質、崩しのアイディアなどは物足りなさも残る。高みを目指すためには突き詰めていきたいポイントだ。
開幕連勝同士の対決となる今節。C大阪は勝てば単独首位に躍り出る可能性もあるが、そういった周囲の見方に対して、「頭の片隅にはあるけど、1試合1試合やり切ることのほうが大切」と制した大熊監督。群馬には昨季2戦2敗している。ひたむきに90分間を戦うことも求められる。(小田 尚史)
■ザスパクサツ群馬
昨季2戦2勝で相性は良い。真価が問われる戦い
開幕2連勝を果たし首位に立っている群馬が、勢いに乗って敵地・キンチョウスタジアムへ乗り込む。開幕2戦をホームで戦った群馬にとって初のアウェイ戦は、J2序盤の覇権を争う首位攻防戦となる。
通算対戦成績は群馬の3勝1分8敗。大きく負け越しているが、服部監督の就任1年目となった昨季は2戦2勝と意地を見せた。第8節のアウェイでは2-1、第37節のホームでは2-0と勝利。粘り強い守備と、電光石火のカウンターで二つの“金星”を挙げた。いまの群馬は、C大阪に対して相性が良い。
今季は選手が大幅に入れ替わったが、昨季のイメージはそのままチームに残っており、自信を持って試合に臨める。攻守にバランスが取れた戦いを演じる群馬は、2試合で6得点1失点。堅守速攻がベースだが、セットプレーやサイド攻撃からバリエーションに富んだ得点が生まれている。攻撃のアクセントは、2得点2アシストを記録する大卒ルーキーの瀬川だ。彼のドリブルと正確なキックが得点源となっており、「得点に絡むのが自分の役割。C大阪戦で自分の力を試したい」と気持ちを高める。
開幕ダッシュに成功した群馬の力は本物なのか。今節はその真価が問われる戦いだ。(伊藤 寿学)