ACLを見据えターンオーバーも、結果を残したG大阪
「火曜日にすぐACLがある」(長谷川監督)。4日後にアウェイで上海上港戦を控えていることもあり、パトリックや倉田をベンチに温存。ターンオーバーでホーム初勝利を目指したが、前半はひさびさにG大阪らしいボール支配がピッチ上で見てとれた。
「フリーでボールを持てた」と相手のマークの甘さを認めたのは遠藤だ。井手口とコンビを組んだ場合は、バランサーに徹するはずの背番号7だが、今節は前半からおもしろいようにボールを受け、効果的な縦パスを繰り出した。前半の決定機はわずか1回だが、宇佐美や阿部が際どいシュートを放ち、大宮を脅かす。
ただ、2試合連続で無失点勝利を挙げている大宮もGK塩田の好守などで前半は無失点。「ああいう流れは大宮ペース」と今野が看破したように、攻め疲れと焦りを誘発しかねない展開に流れは傾きかけていた。
しかし、49分に試合は動く。この日CKのキッカーを託された宇佐美が今野のヘディングシュートをお膳立てし、G大阪が先制すると、61分には藤春のクロスを阿部が豪快に蹴り込んで2-0。
大宮はペチュニクが攻守で甘さを見せ、怖さのない攻撃を繰り返したが、「最後疲れが出て、受けに回った」(長谷川監督)青黒のスキを逃さず、後半ロスタイムに家長が追撃弾を叩き込む。直後には横谷が同点の絶好機を迎えるもこれは痛恨のシュートミス。
そのままG大阪が最少得点差で勝利した。「最後の最後にはあわや(同点)という場面も作られた」と長谷川監督は土壇場に冷や汗をかいたホーム公式戦初勝利を振り返ったが、ACLとの並行日程で求められるのはまず結果だ。主力の一部を温存しながら見事、勝ち切ったと言えるだろう。(下薗 昌記)