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J1リーグ 第3節
3/11(金) 19:00 @ 味スタ

FC東京
1
0 前半 0
1 後半 0
試合終了
0
神戸

Column 試合後コラム

[FC東京]理想を掲げ、現実も直視。青赤的弁証法

2016/3/14 11:30

 城福監督が掲げるのは、ボールを保持して主体的にプレーしていく“アクション・フットボール”。しかし、今節の神戸戦も含めて、ここまでは効果的な攻撃を繰り出すまでには至っていない。それでも守備のバランスを崩すことなく戦い、終了間際に挙げた虎の子の1点で勝利。1-0。どこか、昨季までの粘り強さが実ったような勝ち方だ。

 ACLも含めて連戦を強いられるFC東京は、なかなか十分な練習時間を確保できない。冒頭に挙げたテーマは昨季からの上積みとして指揮官が示すスタイルだが、その実現に向けては「1カ月、2カ月でできるモノではない」(城福監督)と長い目で見る。ただ、試合は続く。スタイルの完成を待つ間に勝ち点を落とすのは、プロとして本末転倒。城福監督も神戸戦後の会見で「勝ち点3が何より最優先」と声を強めて語っていた。

 開幕・大宮戦(0●1)の敗北は、新生・城福トーキョーには戒めとなった。攻め込みながらも相手の速攻一発に沈んだ。それはポゼッションチームの典型的な負けパターン。前回の城福体制やランコ・ポポヴィッチ体制で、何度も自己嫌悪に陥るほど味わった形だ。それに真っ先に反応したのは、マッシモ・フィッカデンティ前監督時代に主力だった選手たち。「せっかく積み上げた守備を生かさないと」(東)、「今までやってきた守備は破たんさせたくない」(森重)。以前よりも確実に勝利至上主義の考えを強く持つ現指揮官も「まずは守備からしっかり試合に入る」と現実を直視する。

 主将の森重は語る。「今日も足元のパスばかりになれば、相手の狙いどおりだった。割り切ってロングボールを蹴って、焦らずに様子をうかがう。チームを作りながらも、まずは勝ち点3。そこは忘れてはいけない」。たった1試合の成功体験だが、“昨季までの”粘り強く戦う意識を“今季の”チームが体現した。理想にはまだほど遠いが、現時点では誰もが納得できる勝ち方だった。( 西川 結城)

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