引いた相手から決勝点を挙げ、課題を克服した千葉
互いに前節は黒星を喫したため、今節の戦いで求められたモノは勝ち点3。特に横浜FCは開幕から2連敗中であることを考えれば、是が非でも勝利をつかみたいところである。その中で横浜FCは守備のブロックを敷き、素早いカウンターに勝機を見いだそうとした。しかし、速攻の精度はいま一つで相手の脅威になるまでには至らない。
一方で千葉は今オフに多くの選手が入れ替わったため、連係面や戦術面の成熟度はいまだ発展途上。「アタッキングサードに入り込むことができなかった」と関塚監督が話すように、引いた相手を崩せない課題に再び直面する前半になってしまった。
そして、迎えた後半。チームとしての変化を先に見せたのは千葉だった。開幕からの2試合は同じような展開から先に崩れたが、「後半の立ち上がりに、前節も得点を取られていた。その意味で『しっかりとやろう』ということを話した」(佐藤優)と、集中を切らさずに後半を戦うことを強く意識した。すると、相手の運動量が落ちたこともあり、粘り強い守備から素早いサイド攻撃を展開する。65分、右サイド深くまで攻め上がった多々良のクロスボールから、船山が豪快に右足でボレーシュートを叩き込んで決勝弾。前節からの課題を修正し、2試合ぶりの勝ち点3を千葉が手に入れた。
一方の横浜FCはこれで開幕3連敗。いまだ無得点と苦しい展開が続く。ミロシュ・ルス監督は「今日の前半は主導権を握ってプレーできたと思う」と一定の評価を与えたが、単騎突進の場面が多く、千葉の守備を崩せたかというと、そうではない。複数人が関わる攻撃を早く構築させることが、低迷から抜け出すカギになる。(松尾 祐希)