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パトリックの存在が諸刃の剣となったアウェイの上海上港戦だった。「チャンスを決めるか決めないかが試合を左右した」という遠藤の言葉に偽りはない。
前半、キム・ジョンヤがゴール前のこぼれ球を押し込み切れず、最初のビッグチャンスを逃したG大阪とは対照的に、上海上港はエウケソンが確実に2得点を叩き込み、試合を決定付けた。
試合の運び方においてG大阪は自ら苦しんだと言っていいだろう。身体能力の高さを期待して、ピッチに送り出されたパトリック。パスワークに絡み切れない背番号29を生かす最善の方法は縦パスだ。しかし、そのパスが収まらず、ボールが行ったり来たりする展開になると、不利になるのは守備に弱みを抱えるG大阪だった。
キム・ジョンヤと今野はアサモア・ギャンとエウケソンを懸命に封じ続けたものの、当然、決定機が増えれば失点のリスクは増す。41分には遠藤のクリアミスをきっかけにエウケソンが押し込んで先制点を献上。60分の同点弾はパトリックの高さが生きた格好だったが、62分に再び失点したG大阪は警戒したブラジル人の個の力にねじ伏せられた。“戦術パトリック”のリスクが露呈したアウェイの敗戦だった。